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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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夏の終わり、右肺真っ白事件。。

夏休みの宿題(フォーラムの準備)も佳境に入ったころ、
パソコンがぶっ壊れるという大惨事にも見舞われましたが、

(なななんと、かあさんが伊丹に行っているのと入れ替わりに、
この新しいPCがほの家に届いていたという……
日付をまたぐ頃に、やっとの思いで帰って、
PCの箱を見たときには、
タ、タイミング……!
とわなわなと一人、ツッコミをいれました。

そしてなんと、このPC,開けたときから、
画面に傷がありまして、
今日にも明日にも返品。
そして、受注生産のため、
これからまた20日ほど待ちぼうけを食らうらしいです、よ……)


ほのさんも、ちょうどお盆あたりから、
体調を崩しておりました。

7月末にレスパイトに行き、
8月に入って10日ほど絶好調が続いたのですが、
その後、痰が詰まり気味に。

レスパイトで、適切な圧設定に変更してきてもらって、
かなりの威力を発揮していたカフアシストもあるもんで、
百万馬力的な強気でおりましたが、
詰まり気味の肺は、それだけでエアーが入っていきにくく、
カフアシストをもってしても詰まった痰は取れず、
エアー入りもあまり回復しない。

カフアシストのことは抜きにしても、
だいたい、具合が悪いということには、
「経過」っちゅーモンがあることもわかってますから、
まあ、細心の注意を払いながら、排痰に燃えていたわけです。

4日間ぐらいは、ほんとに「悪いな」という状況だったんだけど、
(エアーが弱いのに、かといって雑音がきこえるわけでもなく、
どんなに頑張っても、思ったほど痰がとれない、という状況)
それでもサチュレーションはずっと100。

ほのさんのピークはだいたい2週間目あたりにいつもやってくるので、
この後、ズルズルとたくさん痰が取れてくるはず、と予想。

そして今回も、そんな感じで経過をたどり、
痰が動き出して、雑音が取れないー、という状況になった一晩だけ、
酸素を0.25流して過ごした以外、
サチュレーションは相変わらず、100.

そこが、ほのさんの偉いとこなんですが、
逆に、コワイと言えば、コワイとこ。

サチュレーションが下がり始めた時には、
もう結構、アブナイもんで。



しかし、今回は、いつもと違うところがひとつだけ。

ほのさんの声がね、
聴診したときに、大きく響いちゃって、
全くエアーの音が聞こえない、ということ。

これまで、片肺にしかエアーが入ってないとか、
両肺、わずかにしか入ってないとか、
ほんとにわずかなエアーで頑張っているようなひどい時でも、
(たいがいそういう辛い時には、ほのさんは唸り声のような大声を出しているんだけど)
弱いなりにちゃんと、そのエアーの音が聴取できたんだけど、
今回は、あまりに声しか聞こえなくて、
嫌がるほのさんに、ごめんねって言いながら、
口を無理やり閉じて、
声が出ないようにして、
なんとか、3回に1回ぐらいうまいこと声が響かないで、
エアーの音がかろうじて聞こえる……
という感じで。

そうやってなんとか聞くと、
エアーはちゃんと入っているし、
見た目、胸も結構あがってて。

どこかがものすごい詰まってる、っていうような感じには思えず。
(というか、これまでのごっつ詰まってる時の感じとは違うような、というか)


ただ、それ以外にすごく気になっていたことがあって。

かあさんは、ほのさんの気管吸引をするとき、
右手でカニューレの中にカテーテルを入れて吸引、
その時に、同時に左手で、左胸(右胸)の肋間に手指を入れて、
指先に力を込めてバイブレーションをかけているのだが。

コンディションの良い時は、
その指先の感覚が柔らかく、
その奥で動いている痰を感じるので、
感じた場所を重点的にバイブレーションをかけながら吸引していて。

でも、今回の不調に入って、
いまだかつて、自分の指先が感じたことのないほど、
肋間がどこかわからないほど、
つまり、肋骨なのか、肋間なのかがわからないほど固く、
動きが悪く、
バイブレーションをかけようにも、
表面を揺すっている感じで、
全く効果がないような感覚だった。

痰が多くあって、局所的に動きが悪くなっているところだけが、
そういう感覚を感じるときはよくあるけど、
右肺の上の部分全体が、
まるで全部肋骨でおおわれているような固さを感じたのは初めてだった。

そのわりに、口を閉じてなんとかエアーを聞こうとすると、
弱いながらも入っているし、
見た目、胸も上がっている、という不思議。



で、結局、先週の木曜日(伊丹フォーラムの2日前)、
定期通院だったので、
この経過を先生に話すと、
先生も、口を閉じてエアーを聞き、
胸の上りを確認して、
かあさんと、同じことを言う。

エアーは入っているみたいだし、
胸も上がってる、
ただ、エアーが入っていく音は聞こえるのに、
その後が声が響いてしまう理由がわかりかねる……
と。


ただまあ、ベストコンディションではないんでしょうね、と言われ。

それはそうなんだと思うけど、
結局、ほのさんの悪い、というレベルを、
いつもは聴診して判断してきたので、
あまりに声が響いてしまうことで、
いったいどんな状態にあるのか、
自信をもって判断できないから心配、と必死に訴え、
念のため、レントゲンを撮りましょう、ということに。





結果、右肺上葉、真っ白。
見事に。

いろんなことを総合すれば、
案の定、ということになるんだろうけど。

それで、理屈は分からないけど、
真っ白の部分が回復すれば、
きっと、声も響かなくなるんじゃないか、ということで。



伊丹行きを2日後に控え、
一瞬、かあさんの目の前が真っ白にもなりかけたけど。
(それくらい、レントゲンで肺が白い、ってのは威力がありますな)

よくよく考えれば、
悪い部分が特定できたということだし、
この3週間の経過を総合すれば、
一番悪かったときに、レントゲンを撮っていたら、
おそらく、両肺、もやがかかっていただろうから、
もうあとは、右肺上に全身全霊をかけて、
排痰するしかないっ!と気合を入れたとさー。


病院から帰宅して、
30分おきに体位交換しながらの吸引を繰り返し。

ヘルパーTさん(メンズ)の協力も得ながら、
一晩中、続けて。

翌日の午前中には、エアーの音が口を閉じずとも聞こえ始め、
午後にはバイブレーションをかける手指の違和感も全くなくなり。

念のため、日中は20分おきに体交&吸引をひっきりなしにして、
そのたびに結構な量の痰が取れて、
「体を動かす」ことの大切さも身に染みたとさ。



とうさんと長時間留守番の前の日に、

あした、かあさんいないから、
いまのうちに なおしとかなきゃ

と思ったか、

とうさんと おるすばんするのに
とうさんにめいわくかけたくないから、
きょうのうちに なおしとかなきゃ

と思ったかは不明だが、
いやいやホント、ほのさんたらよく頑張ってくれました。



土曜日の明け方4時半、

おとさんと いいこにしていてね。
かあさん、おでんわするからね。

と約束して伊丹に出発したかあさん。

結局、フォーラムが終わるまで、
ほのさんにもしもしできず、
会がひらけてすぐにケータイをみると、
お昼過ぎに、とうさんからメールが。

「ほのかが、心拍だけ0にする。
理佐の声、聞きたいんだと思うから、
電話して。」


えー。

なになに、心拍0って……

かあさんもこれを見て一瞬青ざめ、
会場からすぐに電話すると、

とうさんもあせって心臓に手をおいて何度も確かめるけど、
もちろん心臓は動いているし、
肺の状態も落ち着いているとのこと。

それを聞いてほっとしたけど、
逆に、余計に、なんだか心配になっちゃって。

淋しかったのかな。
電話が来ない、って怒っていたのかなって。。



深夜、かあさんが帰宅すると、
またちょっとだけ右肺上の固さがでていたけど、
とうさんと頑張って、ごろんごろんとあっち向き、こっち向きして痰をとったてたんだろう、
まあまあのコンディションでいてくれました。




この3週間、ずっと大きな唸り声をだしていて、
その声があんまり野太いもので、

ほのさん、おっさんみたいだ

なんてからかってごめんよ。


それから、「何か違う」と思った時には、
それは絶対、どこかがおかしいのだから、
早めに手を打つか、
それとも様子をみても大丈夫なのか、
ちゃんと判断しなきゃだな、と改めて。

明らかに痰づまりとわかってしまうと、
レントゲンをとっても結局、
ああ、やっぱり詰まってますね、
ってなって、
頑張って排痰してくださいってなるだけのことだから、
レントゲンは撮らないことも多かったけど、
聴診でその部位が特定できなければ、
やっぱりレントゲンも必要だな。

それから、ほのさんの「声」は、
ホントにあの子の体調とか、訴えとか、
大切なメッセージなんだなあ。




まだまだ暑さの続く夏の終わりは、
いろんな意味でヒヤッとしたのでした。


(とうさんによると、明日、このPCを回収に来るらしいので、
フォーラムのリポート続編は、また先になってしまいそうですう。。)




夏の終わり、右肺真っ白事件。。_f0199379_1027361.png



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