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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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束の間のリフレッシュと、あるLyric。

1日11回の、ほのさんの一連のケア。

呼吸器回路の水滴払い、用手排尿、排痰、吸引、体位交換、口腔ケア、検温……
とにかくたくさんやることがあるのだが。

昨晩から、なっかなか左胸の雑音が取れなくて、
排痰&吸引だけで40分から1時間格闘し、
それでも結果がでない……という悲しい状況。

ほのさんも、辛かろうに。。



そんなこんなで、
昨晩は、かあさんも細切れ計2時間睡眠で、
ちとキビシーけれど、
ガッツは満タン。

それもそのはず、昨日は久々に、
マブとお出かけして、
お買い物して、お茶して、食事して、呑んだ。

本当は、水差しを欲しくて探していたのだが、
ほのさんの可愛い洋服を発見して、
迷わず、購入。

束の間のリフレッシュと、あるLyric。_f0199379_16352686.jpg


ううっ。カワイイ。
大人用もあったら、ぜひ欲しかった。

自分には、なんでも書き留める用に、
ノートを買った。

束の間のリフレッシュと、あるLyric。_f0199379_16375125.jpg


先日、長年の憧れであった「万年筆」を、
とうさんがプレゼントしてくれたので、
なんでもキーボードをたたくのではなく、
今日から、万年筆生活、のんびり始めよう。
(小さな瓶は、「うーん、もう一杯」と言って、
たまたま入ったカフェでオーダーしたスパークリング的な。
飲みきれず、持ち帰り。)

もちろん、とうさんにも、
甘いものを、お土産に。



そんなリフレッシュをした翌日の今日は、
朝から、ほのさんをはりきってお風呂にいれ、
何度も時間をかけて排痰。

それでもあまり胸の音が改善されず、
少し、様子をみるか、という昼下がり。

さすがに2時間睡眠がこたえ、
このままだとソファーで寝落ち……

それはイカン、ということで、
何か録画しておいた番組でも見るかな……と思い、

たまたま録画していた、
「THE SONGWRITERS 」を観た。

教育テレビで放送されている、
佐野元春が聞き手となって、ソングライターをゲストに招き、
音楽における“言葉”をテーマに、講義形式で対談を行なう番組だ。

一度、かあさんの大好きなSONGWRITERである、
岸田繁氏がゲストの時に観たきりの番組だったのだが、
たまたま番組表で目に付き、録画していた。

それほど歌は聞いたことはないが、
司会の佐野元春の、渋く心地よい話し方の進行もすばらしく、
会場の学生たちとのワークショップは、
そこに参加していなくとも刺激的で、興味深い。

今回のゲストはKREVAだった。

かあさんは、色んな音楽を聴くが、
HIPHOPの独特なノリがそれほど得意ではなく、
それでもなぜか、KREVAの日本語にこだわったLyricは面白く、
何度かフェスで観たこともあった。
まあ、それが、録画した、理由……
おそらくKREVAさん、かあさんと同い歳だし。

前置きが長くなったが、
今回の、ワークショップは、

「地震、津波、原発事故などが起きたこの世の中で、
文字や音楽がこの時代に有効なのか、
この状況を、表現というものによって乗り越えていくことができるのか」
という実験、ということだった。

聴講生の学生たちから提出された、
ことば、あるいはすでに「韻」をふんだフレーズの中から、
興味深いものを佐野氏とKREVAが選び、
そこに込められた意味を学生に問いながら、
繋ぎ合わせ、ひとつのものを作り上げていく。

この深刻な状況を乗り越えていくためのフレーズ、
というテーマではあるが、
作り出していく過程の中で、

「いつ聴いても響くことばにしたい」と言っていたのが
印象的だった。

それぞれの人の胸の中にある、
一見、バラバラだった言葉が集まって、
KREVAというフィルターを通して、
繋ぎ合わされ、韻を踏み、
意味が込められていく過程は、
まるで何か化学反応が起きたかのようで、
観ていても、鳥肌が立つほどだった。

完成した詞を、
佐野氏が朗読。

「朗読」したことによって、
「ことばという観念が肉体化した」と、
佐野氏は表現した。

そのあと、同じ詞にリズムをつけて、
KREVAがFLOWする。

すると、全然、違う。

ひとつひとつのセンテンスには、
お互いに関連がないように見えていたのに、
リズムがつくことで、
そこに、意味が生まれた。



こうしてSONGWRITERたちは、作品を生み出しているのか、
とあらためて思うと、すごいなあ、と思うとともに、
「ことば」というもののすごさを、
また、思い知った。

今回のワークショップのテーマは、
深刻な状況を乗り越えるフレーズを作る、
というシリアスな挑戦だったわけだが。

「シリアスな場面に直面したとき、
シリアスなことばで返してしまうと、
固いものに対して固いもので対抗するから、
confrict(衝突)が起きてしまう。
少し斜に構えて、やわらかなユーモアのセンスを介入させることで、
固いものが砕けるかもしれない」
と、佐野氏、曰く。

なるほど、ホントにそうだなあ。

逆を言えば、
シリアスな場面においてこそ、
ユーモアって、生まれるような、気もしている。
(と、かあさん、曰く。)



なんだか、思いもよらない番組で、
心が熱くなり、励まされた。

完成したLyricの中で、心に染みたセンテンスはふたっつ。

「思い出す 自分は一部 この言葉が身にしみる」

「言葉を道具に 感情を共有」




自分の気持ちひとつ、
うまく伝えられないけれど。

歌も、詞も、メロディーも、リズムも、
思いを表現する、
大切な、ことば。

伝わっても、
伝わらなくっても。

それぞれの人の、それぞれの思い。
それぞれのことばで、表現されるけど、
繋げていけば、
とってもシンプルなことなのかもしれないな。

深刻な状況で、あればあるほど。



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by honohono1017 | 2011-05-16 18:57 | Life
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