ほのさんのバラ色在宅生活 |
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月曜日の夜から、
ちょっと久々に不調なほのさん。 急に、左胸のエアー入りが悪くなった。 だけど、聴診しても、胸を掴んでも、 痰の音も、響く感じもない。 だが、呼吸器から送りこまれる空気の音がほとんど聞こえない、 ということは、 痰が詰まっているに、違いないのだ。 サチュレーションも不安定、 二酸化炭素が溜まったりすることも心配。 とりあえず、普段にも増して、 体位ドレナージとスクイージングを魂込めて。 もっと簡単に手っ取り早く改善できればいいけれど、 結局、ほのさんを揺すったり持ち上げたり、 手をつくすほか、ない。 これだけ頑張れば、 ズズズッと大モノが引けてもいいはずなのだが、 いつもよりも、ナゼか痰の量が少ない。 ということは、痰が固くて動かない、 だから聴診しても聞こえず、 吸引しても引けない...ということか。 それで、注入する水分量を増やしてみた。 考えてみれば、 このところ停電に備えて、保温のために体温を高めにすることが続いていた。 その上、お腹の調子がわるく、 ミルクの飲み残しも多かった。 ほのさんのベスト時の水分量が、 保てていないのかもしれない。 水分量を増やしはじめた晩から、 徐々に、固めの痰が引けてきた。 エアー入りの音がはっきりしだし、 かわりに、痰の雑音がスゴイ。 少し、ホッとした。 空気がちゃんと肺に入って、 あとは痰をこまめにひけば、 大事には至るまい。 痰が詰まって無気肺になって、 呼吸不全になって搬送したことが、 これまで二度あった。 健康な人にとって、 痰の存在なんて、あんまり意識しなくても出せるし、 ちょっと苦しければ、 カーッペッ、ってやればいいもので。 まさか、痰が原因で、 いのちを落としそうになるなんて、 考えてもみないことだった。 そして何より、痰が出せずに、 死にかけるほのさんを目の前に、 必死に『手当て』をすることは、 やはり辛いことであったから、 今回も、気を抜けない。 だが、これまでと、 少しだけ、心持ちが、 ちがう。 先日行われた、『まいど!医療的ケア』で、 吸引や経管栄養などの医療的ケアについて、 講師をしてくださった看護師さんのお話が、 とても心に響いているのだ。 そのお話は、こういう内容だった。 吸引の必要なこどもたちだけが、痰が出るわけではない。 私たちだって同じようにたくさんの痰が出ていて、 それを無意識に処理しているだけだ。 だから、『吸引』という行為を、 あまり特別なものと思わないで。 ほのさんは、痰が詰まれば、 死に至ることもある。 だが、かあさんが咳をして痰を出すように、 吸引してやればいい。 引けなければ、 2人してチカラを合わせて、 揺すったり持ち上げたりして、 なんとか、出せばいい。 明日は、定期通院。 病院への道、 膨らんだ桜の蕾を、 ほのさんは、楽しみにしている。 ちいさな胸を、 膨らませて。
by honohono1017
| 2011-03-30 20:19
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