ほのさんのバラ色在宅生活 |
|
ほのさん、胃チューブ交換の日。
ほのさんは、鼻から胃まで通した管から、 ミルクを注入して飲んでいる。 そのチューブを10日に1回、入れ替えるのだ。 とうさんにほのさんのアタマを押さえてもらいながら、 かあさんがほのさんのベッドの上に上がって、 ほのさんにまたがって、真正面から入れる。 小さい頃は、右鼻⇒左鼻、 という具合に、両方の鼻から交互に入れていたのだが、 お家に帰ってしばらくしてから、 右鼻がまったく入らなくなって、 いまは、左鼻からしか入れられない。 その左鼻も、そりゃものすごーく入れづらい。 ただでさえ、鼻の穴からチューブを通されるなんて、 気持ちのいいものではない上に、 通りにくいということは、 ほのさんだって、ものすごく、辛いはず。 だから、「通りにくい」ではなく、 「通す」のだよ、 できる限り、スムーズに。 かあさんは、人には説明できないが、 なんとなく、アタマの向きはこう、 チューブの方角はこう、 という感覚があり、 ほのさんができるだけ「嫌がらない」ように、 ここのところ、なんとかやってきた。 ほのさんが「嫌がって」しまったら、 状況は深刻さを増す。 なぜなら、 ほのさんは「嫌になる」と、 キッと目を吊り上げて、 舌を前に突き出してしまう。 舌が前に出てしまうと、 チューブが、鼻から喉にかけて通過する場所で、 すこぶる通りにくくなってしまうからだ。 (キッと目を吊り上げられると、 ほのさんにものすごく申し訳ない気持ちになり、 凹む。) 「入らない」というドツボにはまると、 抜け出すことが難しいので、 今日も、なんとか、キメますか~、 いっちょやりますか~、 くらいに、思っていたのだが。 まったく、入らねえ……。。 入っていく、気がしねえ……。 はじめのうちは、「鼻の穴」も通らず、 1センチくらい入ったかと思うと、 その先がヨレっと曲がって、 進んでいかない。 とうさんに、鼻水を吸引してもらって、 気を取り直して、 いざ。 今度は、4センチくらいは入るのだが、 おそらく、鼻から喉に落ちる部分が、 ひっかかる。 この引っ掛かり、 いつものパターン。 ここを無理に押し込むと、 必ず出血するし、 ほのさんは、 必ず、舌を出す。 かれこれ30分くらい奮闘して、 イライラしてきたかあさんだけど、 入れないことには、どうしようもない。 一旦、小休止。 ほのさんにも、休んでもらう。 途中、とうさんにバトンタッチしてみたりもしたが、 退院以来、ほとんどやっていないので、 感覚がつかめていないのが、 見ていてもわかるから、 はい、かあさんが、 もう、ここいらで、なんとか、 決めます。 再び、ほのさんのベッドの上に上がって、 ほのさん、ごめんね、 きょうりょくしてね、 これでおわりにするからね、 と、お手てにぎにぎ。 4センチくらいのところで、つかえる。 針の穴に糸を通す要領で、 チューブを指先でクルクルしながら、 入っていきそうなスポットを探しつつ、 進めていく。 それを繰り返すこと、3回。 ……。 入りました~。 ほのさん、やりました~。 ほのさんの食事の時間は、40分も過ぎていたけど、 これで、おいしいミルクが飲める。 箸がなくても食事はできるが、 ほのさんは、チューブがないと、 水分もとれないから。 それにしても、 血も出さず、 舌も出さず、 まったく、偉い、ほのさんだよ。 読んでくれてありがとう。 ポチッとな↓ も、お願い! ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 このブログ「ほのさんのバラ色在宅生活」が 本になりました♪ 「ほのさんのいのちを知って」 絶賛発売中☆ 紀伊国屋書店 TSUTAYA ONLINE eb!STORE アマゾンでも入荷したみたい。送料無料ですので、ぜひ。 ↓ ↓ ↓ ↓ アマゾンで「ほの本」購入
by honohono1017
| 2010-10-02 16:58
| Care
|
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
お気に入りブログ
ライフログ
タグ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||