ほのさんのバラ色在宅生活 |
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ほのさん、きょうは朝からずーっと、ソワソワ。
そのわけは…… ほのさんの大好きな絵本作家、 荒井良二さんが、近くの美術館に、 サイン会に来るんだもん。 検査入院から帰ってからも、 完全に風邪が治っていないのか、 鼻水が、たまーに黄色かったり、 ミルクの飲み残しがちょっと多かったり……。 ほのさんが、とっても行きたがっているのも、 とうさんとかあさんが、 ほのさんととっても連れて行きたいのも、 ヤマヤマではあるけど、 当日のほのさんの体調次第、と思っていたのだが。 ほのさんは、今朝から行く気マンマンで、 じぶんのたいちょうはおっけーだから、 あとは、とうさんが、 せいりけんをげっとできるかどうかよ。 ってなわけで。 とうさんは、 ほのさんに急かされながら、 整理券配布1時間前に、美術館に到着。 美術館係の人に、 配布時間に来てもらえれば大丈夫ですよ、 と言われたのだが、 ほのさんとしては、 「もらえたよ」 という連絡がとうさんから来るまでは、 ソワソワ、ソワソワしどうしで。 無事、整理券をゲットしたとうさんが帰って来る頃、 外はどんより曇りだし、 雷がゴロゴロいい出した。 ほのさんは、 「はやくするのです、はやくするのです!」 と、ソワソワのピーク。 雨が降り出すといけないので、 ほのさんと呼吸器やら何やら、一式を、 バギーに積み込む作業も、 いつになくスピーディー。 あれよあれよという間に、 ほのさんは車に乗り込み、 いざ、美術館へ出発。 車の窓を打つ雨をみて、 ほのさんは、勝ち誇った様子で。 10分ほどで、美術館に到着。 美術館は、ホテルの中にあるのだが、 ホテルの地下駐車場の障害者用スペースに車をとめると、 美術館直通のエレベーターがすぐ近くにあった。 地下駐車場から、ホテルの中の様子などを一切水に、 エレベータのドアが開けば、 そこは美術館ロビー! 荒井さんの「太陽オルガン」のポスターがたくさん貼ってあって、 本もたくさん売っているようだし、 サイン会待ちの人たちも、もうたくさん、並んでいる。 とうさんが、美術館受付に相談に行って、 とうさんが列に並ぶことに。 ほんさんとかあさんは、その辺で待とうかなあ…と、 本の販売しているところを見ていたら、 係の方が、応接室でへ案内しましょうか、と 声をかけてくださった。 ほのさんに、いろいろ見せてあげたい気持ちもあったけど、 風邪も完治していないし、 ゆっくり待つところもないから、 どうしようかなあ…… と思っていたので、本当にありがたい! 応接室を貸していただいて、 ほのさんとお話しながら待っていると、 「具合はいかがですか?大丈夫ですか?」 「あと10分ほどではじまります。」 など、何度も係の方が、来てくださった。 うぅ……、なんて親切……。 ほのさんは、嬉しそうだけど、 でも、なんだか、どんどん緊張してきたみたい。 かあさん、ちょっと、かみのけをとかしてみてよ。 かあさん、ちょっとりっぷぬってみてよ。 かあさん、かあさん…… しばらくすると、キッズたちのはしゃぐ大きな声が、 応接室の外から聞こえ出した。 サイン会の前に開催されていた、 ワークショップが、終わったのだろう。 ということは、 もうすぐだ! ほのさん、もうすぐ、あらいさんに、あえるよ。 かあさんも、少し、興奮してきた。 すると、ほのさん、 急に心拍をあげて、大きな声を出す。 あれれ、そんなにきんちょうしなくても、 だいじょうぶよ。 ねんのため、たんをとっておこうね。 そうい言って、吸引する。 間もなく、係の方が来て、案内してくれた。 もうすぐ、順番が来ますので、ゆっくりご準備なさってください。 は、はい、ほのさん、いよいよだよ。 ほ、ほのさん…… ほのさんは、あいかわらず心拍が高めで、 応接室をでると、 さっきより、人が増えている。 どうやら、列の向こうに荒井さんがいらっしゃるようで、 とうさんは、もう荒井さんの前に、並んでいるのだろう。 人ごみを整理してくれる係の人の後について、 ほのさんと進んでいく。 かなり注目を浴びたから、 ほのさんも、余計に、緊張。 かあさんは、そんなほのさんを見ていて、 おかしくって、おっかしくって、 かわいくて。 列の先頭に着くと、 順番まで、あと2番。 ほのさんと、ドキドキしながら待っていると、 とうさんの顔が見えた。 あとひとり…… ほのさんは、もう、顔が固まっている…… さあ、ほのさんのばんがきたよ! とうさんに呼ばれて進んでいくと、 荒井さんが、ほのさんに気付いてくれた! こんにちは。 小さな声で、ほのさんがごあいさつするけど、 まわりの声で、かきけされる。 荒井さんが、さらさらっとサインをしている間、 「車で来たの?」 とか、色々話しかけてくれる。 ほのさん、じぶんで、おはなししてごらん。 すると、荒井さんが、 「してるよねー。」と。 よかったね、ほのさん。 ほのさんのこえ、ちゃんと、 あらいさんにとどいているみたいよ。 そして、荒井さんは、 ほのさんの頭を、ぽんぽんっと、 撫でてくれたよ。 ありがとうございました…… と、荒井さんとお手伝いさんたちにご挨拶して、 荒井さんのところを離れると、 係の方たちが、みんな、立ち上がって、 よかったね、きをつけてね。 と、笑顔でほのさんに話しかけてくれた。 ほのさんも、 とうさんかあさんも、 なんだか夢心地で、 十分にお礼も言えぬまま、 そそくさとエレベ-ターに乗って、 あっという間に、地下駐車場に来ていた。 そしてまた、瞬く間に車に乗り込んだほのさんは…… とうさん、かあさん、 あたし、ほんとうに、あらいさんにあったのかしら? さいんかいって、あっというまなのね。 あたし、おうせつしつにいた、まちじかんのほうが、 ながかったわ。 ねえ、ねえ、 あたし、ほんとにあらいさんにあったのかしら…… と、言い出した。 それを聞いて、 とうさんもかあさんも、 なんだか、はっとして、 夢心地から覚めて、 みんなで、大笑いした。 そうだね、ほのさん。 あっというまだったね。 もうすこし、びじゅつかんのなかや、 ほてるのなかなんかを、 けんがくしてくればよかったね。 そういって、また、大笑いした。 ほのさんは、あっというまにかえって、 おやつを飲んでいる。 そしたら、いまになって、 やっぱりあたし、 ほんとに、いってきたのね。 ほんものの、あらいさんに、 あってきたのね…… って、言い出した。 ほのさん、あんまりうれしいことって、 そのしゅんかんは、 ゆめごこちになってしまうけど、 あとから、うれしさが、くるものね。 そうね。かあさん。 あたし、とっても、うれしくなってきた。 今日は、朝から荒井マジックにかかって、 家族そろってソワソワ日曜日。 とっても、しあわせ、 日曜日。 荒井さん、 うらわ美術館のみなさん、 ご親切にありがとうございました。 読んでくれてありがとう。 ポチッとな↓ も、お願い! にほんブログ村 にほんブログ村 このブログ「ほのさんのバラ色在宅生活」が 本になりました♪ 「ほのさんのいのちを知って」 絶賛発売中☆ 紀伊国屋書店 TSUTAYA ONLINE eb!STORE アマゾンでも入荷したみたい。送料無料ですので、ぜひ。 ↓ ↓ ↓ ↓ アマゾンで「ほの本」購入
by honohono1017
| 2010-07-25 18:55
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