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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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桃の節句の、思い出いろいろ。

通院は、無事……済んだ……
衝撃の事件があったけど。
時効になったら、書こうと思う。



さてさて、ほのさんのひなまつりの宴について、
再び。

当日、かあさんが具合悪いとか……
何があってもいいように、保険をかけて、
ご飯に混ぜるだけ「ちらしずしの素」も買ってあったけど、
ほのさんの大切なお客さまも迎えることになり、
結局かあさんは、
朝から夕方まで、
四六時中、ちらしずしの具材の、
何かを切っているか、煮ているか……
という1日になった。

なんせ、水曜日は、1週間のうちで一番忙しい日。

朝イチお風呂、午後イチマッサージ、
じいさんも遊びに来る日。

だから、ほのさんの宴の準備も、
空いている時間に、細切れにせざるをえなく、
ほんとうだったら、ほのさんと一緒に、
もう少し楽しんで、噛みしめて、やりたかったんだけど。
仕方なし。


でも、
「きぬさや」の筋をとっていて、
かあさんは、自分の幼い日々を思い出した。

かあさんは、好き嫌いの多いこどもだったけど、
「きぬさや」のことは、大好きだった。

絵本に出てくるような、かわいい形。
いんげんのように濃くなく、さわやかな薄緑いろ。
ほろ苦い、春の味。

そして、母の手伝いをして、
筋を取る、楽しさ。

「包丁」を握らせて、とお願いしても、
まだ幼い私にはできるはずもなく、
じゃあ、「きぬさや」の筋をとるのを手伝って、
と母にお願いされて、嬉しかったこと。

それから、「きぬさや」の筋取りは、
幼いかあさんの仕事になった。



そのうち、かあさんも少し大きくなって、
今度は、「薄焼き卵」係になった。

卵焼き専用の四角いフライパンに、
卵液を少量ずつ流し込み、
薄い卵焼きを何枚も作って、錦糸卵にするのだ。

「りさちゃんが焼いてくれると薄くてきれい」と
母に褒められたのがうれしく、
かあさんの「薄焼き卵係」は、大学生になるまで、続いた。
週末の「手巻き寿司の日」の、家族団らん恒例行事。



かあさんは、ふと、そんなことを思い出しながら、
「きぬさや」の筋取りを、楽しんだ。



ほのさん、かあさんは、「きぬさや」の
筋を取っているよ~。

ふーん、ふーん。
そうなの~、かあさん、とばかりに、
ほのさんが、相槌をうつ。

桃の節句の、思い出いろいろ。_f0199379_10505311.jpg


ほのさんは、どうだろう。

ひなまつりのたびに、
かあさんは、チラシ寿司を作ってくれたっけ、
と、思い出してくれるだろうか。



ほのさんの、大切なお客さまもみえて。
おんなのこのお祭りだから、
とうさんが帰るる前に、
桃の花を囲んで、
おんな4人で、カンパーイ♪

ひなまつりケーキは、
早々と食べてしまったほのさん。

当日は、ナシか……
と、少しがっかり気味だった、ほのさん。

ところが!
桃の節句の、思い出いろいろ。_f0199379_10551380.jpg


こんなにカワイイ、スマイルケーキをいただいて、
超、コーフンの、ほのさん(かあさん?え?とうさん?)でした。

「ありがとう」なんて、
メッセージまで!



とっても、幸せな時間。

ふと、ほのさんの初節句のことを、思い出した。

まだ、NICUにいた、ほのさん。
じいさん、ばあさんが買ってくれた、
綺麗なおひなさまを、一目でいいから、見せてあげたくて。

でも、まさか、NICUには、持ち込めず。

普段は、1日1時間1回きりの面会だけど、
せめて、とうさん、かあさん、じいさんばあさん、
みんな集まって、1日ずっと、ほのさんと過ごしたい!
そんな希望を叶えてくれた、
受け持ち看護師Tさんと、主治医O先生。

せめて、おひなさまを、ほのさんの近くで
飾ってあげようと、
NICUの外の、ファミリールームに、飾らせてもらうことに。

前の晩、ほのさのいないお家で、
かあさんは、翌日のひなまつりの準備を、
嬉しく、でも、
とても、淋しく、淋しく、
ときおり、泣きながら、した。


普段は、病衣だけど、
特別に着せてもらう、真新しい、
ほのさんの、ピンクの洋服。

寒がりほのさんに掛けてあげる、
ピンクの毛布。

かあさん手作りの、
ひなまつりモビール。

いつも、ほのさんを優しくお世話してくださる、
先生と、看護師さんたちへのメッセージカード……。


かあさんに、できることは、
そんなことしか、なかった。



それでも、ほのさんが生きていてくれる喜びと、
かあさんの腕の中に、ほのさんがいない、
淋しさ、
やるせなさ……。

初節句の、思い出。





そして、3回目の桃の節句。

あの時は、辛かった、と
言うことができた、かあさん。


それは、ほのさんがこうして、元気に
健やかに、生きていてくれること。

そして、たくさんの方に支えられて、
愛されて、いること。


こうやって、
ひなまつりの、思い出が
ひとつ、またひとつ、
増えていくんだね、ほのさん。


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by honohono1017 | 2010-03-05 11:23 | Event
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