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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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東大生の訪問 その2

1日経った、今、
かあさんが学生さんたちに何を語ったのか、
はっきりと、思い出せない…

ほのさんの手をとって、
「あったか~い!」と笑顔になってくれた、
二人の学生さんをみて、
かあさんは、用意していたのとは別の、
ほのさんが産まれて来たときのこと、
退院までの道のり、
あの法律が衆議院を通過したとき、
思いがけないほどのショックを受けたこと…
自然と、思いが溢れてきた。

とうさんも、ほのさんを受け入れるまでの、
辛かったこころのうちを、素直に話していた。



おはなしをしながらも、
ほのさんの声が少し変わったり、
モニターの音が途切れたりすると、
「大丈夫ですか…」と
すぐに気付く、お二人。

「あ、いま声が変わりました」と言っても、
ピンとこない方もいるのだけど、
何にも言わなくても、
ほのさんのちょこっとした変化に気付かれたのは、
単なる「注意力」というものとは、
また別のモノだと、かあさんは思う。


途中、ほのさんの一連のケアの時間になり、
用手排尿(ほのさんは自分でおしっこができないので、
お腹をマッサージしながら、
膀胱あたりを押して、出してあげる)をしていると、
「あっ!お顔が赤くなってきた!」と、
必死にお腹をマッサージしているかあさんよりも早く、
ほのさんの変化に気付かれた、お二人…



ほのさんが
「頑張って、生きている」と、
そう思って、
ほのさんをあたたかく、見てくれていたのだと思う。




終わりに、お2人の感想をうかがうと、
「ブログなどを読んでいて、大変なんだろうな…と思っていたけど、
おとうさんおかあさんの愛情に包まれて、
楽しく暮らしているんだなあ」
というようなことをおっしゃっていた。

かあさんととうさんが、
予想外に、バーッと話してしまって、
お帰りになってから、
もっと聞きたいことがあったのじゃないか…
臓器移植の話を、あんまりしなかったね…と
ほのさんと3人で反省会。

我が家が、
楽しかったり、
ちょっと大変だったり、
三人でどんなふうに生活しているかは、
とうさんやかあさんが、どんなにことばを尽くすよりも、
ほのさんの部屋を訪れてもらうのが、
いちばん、いい。




あの法律改正は、
我が家にとって、
あらためて、
大きな転機であった。

いろんなことを思い、
考え、
学び、
決心した。

ほのさんのことを伝えよう、と。

あの日があったからこそ、
こんな素敵な学生さんとも、出会うことが出来た。

ほのさんに、
たくさんの出会いが、もたらされた。

「伝えよう」と思っって、
伝え続けていくなかで、
はじめは、
こちらからの一方的な発信であったことが、
だれかのこころに届き、
出会いが生まれ、
その方たちの思いが、
我が家に「伝わって」きた。

伝えることは、
「伝え合うこと」。

いろんなひとの、
いろんな考えが出会って、
新しい何かが生まれたり、
何かが変化していくんだなと思う。



かくして、この2人の学生さんを引率された
男性職員のKさん。

これまたフシギなご縁で、
かつて、かあさんがまだ、働いていた頃、
職場である病院は違ったのだが、
「同期」であり、
看護学生に何を伝えるか、
どうやって、意欲のある看護師を獲得するか…
みたいな仕事を、一緒にしたことがあった。

現在は、医学生を担当しているらしい。

医療現場への異動願いも出されているようだが、
入職して10年以上、
理想の看護や医療について追い求めながら、
学生のお世話をし、
共に考える職場に居続ける、K氏。

もう、ムリだろうね。
この世界を、離れるの。
(ご本人も、薄々…?)

学生さんの思いをうまく引き出し、
かといって、共に学ぶという姿勢も忘れず、
久々にお会いしましたが、
サスガ!と思いました。

K氏が現在所属している、
東京民医連。

そこに加盟している病院の医師の中から、
1期ずつ、担当を決めて、
週1コマ確保して、
東大に講師として、このゼミを担当しているのだそう。

そんなすばらしい、取り組み、
もっと、声高に、言わないと…。

患者や地域住民と協力しながら、
積極的に医療をすすめている、
ドクターたちの、
医療の現場は、
熱意なくしては勤まらない。

その上、
学生たちと共に学び合おうという、
この自主ゼミ。

これからも、長く継続され、
学生さんたちが、
社会に羽ばたかれてから
このゼミでの学びが発揮されるように、祈る。


日本の将来、楽しみだ。


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by honohono1017 | 2009-11-30 18:13 | Event
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