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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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40周年の磯野家から

我が家の日曜日は、
家族そろって「サザエさん」を見るのがお決まり、
というか、鉄則。

ほのさんがまだ入院中に、
はじめて院内外泊をしたときに、
家族そろって見たテレビが「サザエさん」であったということと、
それ以来、
ほのさんが「カツオ」をイイ男だと勘違いしていることもあって、
何があっても、
家族そろって、見ねばならぬのだ。

昨晩は、
「サザエさん」放送40周年記念ということで、
実写版を含め2時間半という、
なんともゴージャスな内容。

カツオのなんとも小賢しいガキっぷりや、
タラちゃんの歩く音なんか、
実写じゃムリだろが…と思っていたのだが。

新聞の番組欄には、
「笑い&涙あり」と書かれていたが、
いやいや、まさに、その通りであった。

実写版の「イクラちゃんが生まれた日」というドラマで、
かあさん、不覚にも、
涙してしまった。


(ほのさんのお世話などで、とぎれとぎれであったので、
以下の内容は、正確ではないかもしれないが…)

ワカメが、母フネに、
「ワカメは末っ子の、泣き虫で甘えん坊」的なことを言われ、
ワカメ自身は
「私は泣き虫でも甘えん坊でもない」と、すねてしまう。

完全にヘソをまげたワカメは、
小さい頃の写真が、自分だけ少ない…などと言って、
自分の部屋に閉じこもる。

そんな時、もうすぐ予定日の、
おっきなお腹のタイコさんが、一晩、磯野家に泊りに来る。

これをきっかけに、
なんとかワカメの機嫌を治そうと、
サザエやカツオがあれこれ画策。

そうだ、身重のタイコさんのお世話を、ワカメにさせよう。
もうすぐ生まれる赤ちゃん(イクラちゃん)の面倒を、
ワカメに見させよう…と。





かあさんも幼い頃、
自分の写真が姉より少ないといってすねたことがあった。

姉に、「りさは(かあさんの名前)、バラの包み(某タカシ○ヤの包装紙)に
包まれて、橋の下に捨てられてたんだよ、
なんて、からかわれたりもした。

だから、このワカメのすねた気持ちが、
この年の頃の少女の気持ちがよく表されていて、
なんだか、微笑ましかった。

そして、
産気づいたタイコさんのお腹をさすってあげなさい、と
サザエさんに促されるワカメ。
最初は、陣痛に苦しむタイコさんの様子と、
もうすぐ「生まれる」という、大きなお腹を前にたじろぐワカメ。

それでも、「私がおねえさんになる」という思いから、
恐る恐るさすりながら、
「がんばって、出ておいで~。みんなあなたが元気に生まれてくるのを
待っているよ~」と、
必死に声をかけたのだった。




母親の何気ない一言で傷つく少女と、
それをなんとか元気付けようと必死な兄姉。
そんな何気ない家族の風景の中に、
新しい「いのち」の誕生があった。

そんな「サザエさんを」見て、
涙しながら、なんだか、いろんなことを、思った。


かあさんがまだ幼かった頃の、家族の思い出。
ほのさんがお腹の中に居た頃の、幸せな感情。
新たないのちの、誕生の喜び。
「家族」と「いのち」という、大きなテーマ。



そして。

もうすぐかあさんは、
はじめて、「おばさん」になる。

姪っ子が、生まれるのだ。

ほのさんにも、はじめての
「従姉妹」ができるの。

胸が、熱くなる。



そんなワカメを見て、
ほのさんも、
おばたんのお腹をさすりたいな、
わたしがおねえさんで、
お世話をしてあげるわよ、
と言わんばかりの顔をしていた。


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by honohono1017 | 2009-11-16 18:26 | Life
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