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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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「悔しい」が効いた

昨日の悲しいおはなし。

かあさん、この2週間ほど、ほんとに体調不良。
来週からますます忙しくなるというのに、
このままでは途中でへこたれてしまう…。

先日、皮膚科を受診したときにも、
体自体が弱っているから、
アトピーの治療だけしてもよくならない、
食欲が無いのなら、点滴などで栄養補給したほうがいいよ、と言われ。

このI先生、とっても優しく、忙しいのにいつも電話でも対応してくれる。
この日も、近医の内科の先生に紹介状を書いて、
連絡して事情を話そうかとおっしゃってくれたのだが、
ここまで自宅からチャリで20分。
今後、点滴していただくことを考えると、
なかなか来にくい。

結局、自宅の近くで、探します、と言って帰ってきた。

そして、昨日。
とうさんが半日の仕事から帰ってきた今しか、行ける時が無い。
しかも、土曜の午後にやっている病院もほとんどない。
選ぶ余地も無く、駅高架下にあるクリニックへ。

待合室には4,5人。
空いている。
診察券と保険証を出して受付。
しばらくして受付から呼ばれ、今日はどうしましたか、と聞かれる。
待合室に待っている人もいて、
どうしましたかって言われても、
事務の人相手にこの間の体調のこと、ほのさんとの生活のことなど
話せるわけが無い。

だから、結局、
「疲れがたまっていて倒れそうなので点滴希望です」とだけ言った。

すると、案の定、
受付のベテラン風の人の方が、
「先生のご判断なので、中でご相談ください」と。
ええ、そりゃそうでしょうよ。
と、思いつつ、ちょっと嫌な予感もしつつ、待っていた。

5分後、診察室に呼ばれる。
もちろん、「点滴を希望していることは先生にも伝わっている。
先生「どうしたの」とカルテを見ながら。

「人工呼吸器をつけた娘がおりまして…」
「ふん、ふん、で」
「24時間注意が必要な生活なので…」

もうその時点で先生は、「だから何」みたいな感じで、
早く症状を話せ、「点滴して」って言え、みたいなイライラした雰囲気。

かあさんも、そこまでのやりとりで、
あーこれ、やっちゃったな…と気付いた。


点滴をするかしないかはドクターの判断であって、
患者の決めることではない。
だから、患者からそういう希望を言うとへそを曲げる先生っている。
この先生、それだわ。

今日も、病院に来る前に、電話して相談してからにしようか、とも
ちらっと思ったけど、なんせ疲れ果てていて、
その手間をかけることもできなかった。
もう少し元気があれば、
こういう先生がいることも予測できたから、もう少しうまいこと
運ぶようにもっていくこともできたのだけど、
何度もいうが、そこまで頭を働かせる元気がなかった。


それで、もう点滴してもらえないのもわかっていたけど
帰りますとも言えないし。
自分の症状を訴えても仕方なさそうだし、
それで、皮膚科を受診したときに点滴を勧められた話をした。

そしたら、それはそれで別な先生の話をしたから気に食わなかったのか、
「とにかく、僕は自分の口から飲み物を飲める人に点滴しようとは思わない。
それに、点滴するにしたって、今日はもう時間が間に合わない」と。

あー、ついに言ったね。

かあさんが診察室に入ったのは16時過ぎ。
このクリニックの受付終了時間は17時半。
かあさんの計算だと点滴はおおよそ1時間で、準備も含めてギリギリかと。


終わり間際に飛び込んで点滴、なんていう患者さんを嫌う
先生がいるのもよく知っていたし、
まして点滴をやることがわかっているなら早く来いよ、
て言いたくなるのはわかるし。

だけど、それほどギリギリに行ったわけではないし、
こちらにもこちらの理由があった。

とうさんが仕事が終わって帰宅するのが14時。
14時半ごろから月に一度のT先生の往診。
1時間ほどでおわって、それから準備して、急いで来たわけだ。

それを。
なんだかしらんけど、頭ごなしに怒られて、
とっても非常識患者呼ばわりされて。

「こんな時間に来てもムリだ」って2回も言った。
時間的に、ムリなのかい。
「僕の考えで点滴は必要だと思わない」からじゃなかったのかい。

なんかもう、言ってることがよーわからんくなって、
最終的には「夜間救急外来でも行けば」だってよ。



いつものかあさんだったら、

「私は、自分の希望を申し上げただけで、
先生のご判断で点滴の必要がないとおっしゃるなら
無理矢理やってくれなどとは申しません。
ただ、先生は、私の症状がどういうものなのか、いつからそうなのか、
どういう生活を送っているのか、何にもお聞きになっていません。
何を持って必要なでないと判断されたのか。
点滴するかしないかは医者が決めることで、患者が言うことじゃない、と
単に腹を立てられただけではないでしょうか。


時間のことも言われましたけど、こちらにもこちらの事情があります。
最初に呼吸器をつけた子供を24時間みているとおはなししました。
医者なら、それを聞いて、すぐに外出できる状況に無いことくらいは
おっ察ししただけるのではないでしょうか。
実際に点滴をする時間が厳しいのなら、
次回は何時ごろに来て欲しいとか、
きちんと説明すればいいのではないですか」

と、言って出てきたはずだ。

でも、とにかく、その元気が無かった。

それに、これだけ自分が非常識患者扱いされている上に、
これだけのことを言って、「ヒステリック患者」扱いされ、
娘の「介護ノイローゼ」の母、というレッテルだって貼られかねない。

だから、わかりました、と言って出てきた。

お金はとられなかった。

当たり前だ。

こちがお金、取りたいくらいだ。



クリニックを出たとたん、ものすごく悲しくなった。
なんだか、惨めな気持ちになった。


来るのが遅い、と時間のことを何度も言われたときに、
「私は、娘をおいて外出できない。この時間にしか来れなかった」と
その事情だけは話そうかと何度も思った。

だが、この医者と言う面を被った単なる意地悪じじいに、
ほのさんのことを、ほのさんとの生活の事情を持ち出したくなかった。

かあさんとほのさんとの生活は少し特殊だ。
その事情をすべての人にわかってもらおうとは思わないし、
そんな必要も無い。

だが、かあさんの健康上の問題は、この生活と切っても切り離せないところにある。
それを理解しない、理解しようとしない医者に、
かあさんがそれを話したところで、
診療時間内にきているのに、頭ごなしに叱って、
クリニック側の事情を当たり前のように主張するこのヒトにわかるまい。

私的な事情を当たり前に主張するこの「先生」と
同じになりたくなかった。

それと、
矛盾するのだが、
この「先生」をまえに自分の具合の悪さを
かわいい、かわいいほのさんを理由にすることを、したくなかった。



悔しい。
悔しい、悔しい。

結局、なんにもしてもらえないばかりか、
意地悪されて、とぼとぼと帰ってきた。

あったかいお風呂にのんびり入って、
ごはんをしっかり食べて、
かわいいほのさんのお顔をみて、
寝た。

今朝は、秋晴れの空のように、
かあさんも、元気、元気。

「先生」ありがとう。
治してくれて。 

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by honohono1017 | 2009-09-13 12:36 | Life
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