ほのさんのバラ色在宅生活 |
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不平等を感じることは容易いが、
平等であることって、難しい。 昨日の話。 臓器移植法改正法案可決に動揺しながら、 バギー新調のため行った病院で。 同席してくれた主治医のT先生に、 何を思ったか、このやるせない思いをぶつけてしまった。 最初は、この可決について、さらっと先生のご意見を…と思っていたのだが。 T先生の口からなかなか言葉が出てこない。 T先生はいつも、何事につけても、いい加減なことを言わない。 強いことも言わない。 断定もしない。 だから、かあさんの思いをぶつけて、先生の思いを引き出そう作戦が、 なんだか、かあさん、涙まで出ちまって。 結局、T先生も始終、雨に濡れた迷い子犬を見つめるようなまなざしで かあさんを見つめるという、おかしな話に。 かあさんもハッとして、言うだけ言ったらミョーにスッキリとしたりして。 すると、だいぶしてからT先生が。 「今後、こどもの臓器移植が可能になるなら、 ほのかちゃんのような子に対して、二つの選択肢が生まれる事になる。 一つは、臓器を提供するという方法。 もう一つは、ほのかちゃんのように、幸せに在宅で暮らすという方法。 その2つの選択肢があるとするなら、 医師がその2つについて、患者家族が平等に受け止められるだけの 情報提供をする必要がある」と。 この2つの情報を平等に… う~ん。かなり難しい。 臓器提供という方法については。 この「臓器提供」という言葉自体が大きすぎて、それ以上の情報ってあるのかな。 幸せに在宅で暮らすことについては。 それに必要なこと。 我が子を受け入れること。 生きる意志を見出すこと。 医療的ケアの特訓。 在宅チームの整備。 家庭環境の調整…etc それらのことを十分理解して、その時点でわかりやすく説明するだけの 医師の技量、人間的器。 これを説明するのは、一番在宅とは遠いところの、 救急的な医師たちだし。 T先生のご意見は、かなり客観的で、正しいと思う。 ぜひ、そのように平等に扱ってもらわないと困る。 だけど、現実、すごく難しい。 T先生のように、ものすごくまともなことを考えてくれる人、 国会議員にはいないのかなあ。 その具体的方法が見つからなくても、 この大事な視点に気付くだけでも、とっても大きなことなんだけどなあ。 T先生に、またもや噛み付き、 言うだけ言って、スッキリして… 外来から呼ばれてT先生が席をはずされた時に、 ほのさん的タイムリミットが来て、帰ってきてしまった。 T先生、よくわからない間に嵐が去った…みたいな状況になってないかね…。 でも、かあさんとしては(かなり、勝手ですけど) 毎日毎日、おうちでほのさんとどんな気持ちで いのちと向き合っているか、 心の叫びを先生にお伝えできて、 なんだかとても、嬉しかったです。 T先生、ありがとう。 これからも、ほのさん(と、かあさんも)よろしくね。 ポチッとな↓ にほんブログ村 にほんブログ村
by honohono1017
| 2009-06-19 18:57
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