ほのさんのバラ色在宅生活 |
大好きなヘルパーさんが来た。
本当だったら、お手伝いしてもらってほのさんを抱っこするはずだった。 ほのさんと母さんは一日の大半を二人っきりで過ごしているが、二人っきりでは抱っこすらしてあげられない。 呼吸器の長いホースのような回路がくっついているから…。 だからホントだったらとっても貴重な抱っこタイム。 なのに母さん、今日はヘルパーさんにほのさんをお任せして寝室で眠ろうと思う。 そう思ってきたが、眠れない。 昨日まで、ほのさんのために!超重症児のために!といきまいてきた母さん。 今日になって突然、諦めたのでも、投げ出したのでもない。 落ち込んでいる、とも違うし、腹がたっている、というのも違う。 なんだろうね、この気持ち。 自分のやろうとしていることが、そんなに簡単なことではないとわかっているし、かなりの労力を使うということは誰よりもわかっていたはずだが、ただそれを、身をもって実感したってだけなのか…。 初めて実感したわけでもないのだけど、多少なりとも我が家の生活に入っていた人にさえ、本当の苦労や、助けてもらいたいことをわかってもらうことが、母さん自身が思ってたほどできてなかったってことかな。 「生活に入っていた人にさえ」ではなく「人だからこそ」なのかもしれない。 その人の大変さ、痛みは、その人にしかわからない。 母さんは、自分の苦労、いや苦労っていう言葉は違うな…。 傍目から見て大変そう…って思われることでも、そこはカワイイわが子のことだから、実際苦になるはずもなく、本当に大変なことはもっと別なとこにあったりするから、それをわかってもらおうと思ってもズレがでても仕方ない。 でも、ほのさんが、こうやって毎日毎日がんばって健気に生きているということ、この子の生きようとする意志みたいなもの、何はさておき、この命が無条件に尊いことを、もう少し理解してもらってるかと思ってた。 だから、きっと、こんなに悲しいんだ。 ほのさんの命の尊さの元に、たくさんの人が協力してくれている、と思っていた。 実際、そうだ。 力強い味方がたくさんいる。 だから、母さん、みんながみんな、母さんが思うようにはならないし、いろんな人がいるし、それはわかってるんだけど。 一人でも、ほのさんの命の重みをわかってくれれば、それで十分なはずなのに。 ほのさんの顔を見ると、自分の不甲斐無さが身にしみてしまう。 ほのさんの頭の後ろに10円ハゲがある。 昨日、見つけた。 それまで、気づかなかった。 母さん、気づかなかった。 ほのさんは、そんなこと一言も母さんに言わなかった。 ほのさんは、周りの環境が変わっても、大きく体調を崩すこともなく、いつも堂々としている。 だけど、その影で、人知れず、 母さんにもわからないところで、 実はとっても必死に、いつも、ガンバっていたんだね…。 その10円ハゲは、ほのさんの勲章。 母さんには、ちょと痛い勲章です。
by honohono1017
| 2009-04-21 14:36
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