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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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ほのさんの成長

今日はほの婆さんが来ている。
さっきからほの婆さん、ほのさんの横でスケッチをしている。
ほのさん、人生初のモデルに気をよくしているので、母さんもゆっくりパソコンに向かっている。

さっきまで訪問マッサージの先生が来ていた。
このごろ左足首の筋肉が硬いという。
今までは左より右の方が硬かった。それにとても痛いらしく、顔を真っ赤にして嫌がる。
「左は痛くないんですか?」と聞かれた。
「痛くないはずはないんだろうけど、左は反応がないんです」
「反応がない…。感覚はどうですか?感覚はないんですか?」

母さんちょっと答えに困った。
脳波とか色々な検査上、ほのさん何にも反応はないとされている。
だけど、ほのさん確かにいろんなことに反応するし、いろんな表情があるのだ。
でもそういう風に思うのは、父さん母さんの親の欲目なのかな、なんて思うこともあり…。

すると先生、「感覚がないってことはないですよね。だってうんちするときなんか顔真っ赤にして頑張りますもんね」と。
母さんにとって、その先生の言葉はすごく嬉しかった。

1月から始めた訪問マッサージ。週1回約40分。
まだそれほど長いお付き合いというわけではない先生だが、ほのさんもすでに心を許している。
それにほのさん、先生優しいから好きらしいのだ。






ほのさん、成長にともなっていろいろな変化がでてきている。
「声」もそのひとつ。
「声」といっても、気管切開をして呼吸器をつけて酸素をおくっているので、そこの「漏れ」が音になっているわけだが。
近頃色んな「声」があるのだ。
ほのさんの体位や呼吸器回路の向きによって「漏れ加減」が変わるからではない。
威勢の良い声、女の子らしいかわいい声、ご機嫌な声、何か嫌なときの声、具合が悪いときの声…。
この「声」の時は必ず胆汁が出る、なんてものまで。

最近、夜は父さんと過ごすことの多かったほのさん。
久々に昨晩母さんが。
ほのさんも元気で異常なしの夜。
「じゃ、母さんもほのさんのお隣で横になるよ~、おやすみね」

「…。」
横になってもじーっとほのさんの呼吸の音、モニターの音に耳を澄ましている。
しばらくして。
モニターが刻む心拍の音が途切れ途切れになる。

さっき、指に巻きなおしたばかりだし…。
また途切れ途切れ。めがねをかけてベッドの中からモニターを見ると「体動ランプ」が光ってる。
体動ランプは、患者が体を動かしたため、センサーがうまく察知できないときに光るものだ。
ほのさん、ほのさん、あなた動けるんだっけ?
何やってんの、なんかこっそりもそもそやってるの?
しばらくして。
モニターのアラームを突然ビーっと鳴らしたほのさん…。

飛び起きてみるとサチュレーション93。
ほのさんほのさん、どうしたの。電気をつけて見ると、ほのさんウフウフ的な薄笑い。顔色ももちろんバッチリ。
そしてすぐに100になる。

わかったよ~、母さんが、夜になると近頃姿見えなかったから、今晩は寝かせてくれないのね…。



そうかと思うと、父さんが言うには、
「ほのさん、俺がちょっと寝坊して、おしっこ溜まっててもアラーム鳴らしたりしないよ。俺がちょっと離れてるくらいのほうが100にしてるよ」って。

きっとほのさん、口がきけたら、ホントは父さん大好きなくせに、
「父さん、くさ~い」
とか言うんだろうな。



本当にこどもの成長ってすごいなあと心から思う。
ほのさんはほのさんの成長をしている。
力いっぱい。
成長をはかる検査なんてないもんね。
成長は、はかる必要ないもんね。
ほのかの成長は、父さん母さんや、そのほかたーくさんの、ほのかを愛してくださる人たちが、感じるものだもんね010.gif
by honohono1017 | 2009-04-15 16:16 | Life
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