ほのさんのバラ色在宅生活 |
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母さん一週間ぶりに外に出た。
先週家族3人でお花見に行ったのだが、今日はもうすっかり葉桜になっている。自転車をかっ飛ばしていると暑くさえ感じる。 行き先は美容院。実は母さん、あんまり大声では言えないのだが、ほのさんの出産直前に美容院に行ったきり、髪を切っていない。 もちろん、ほのさんが生まれてから色んなことがあり、毎日の病院通いや自分のうつなどもあり、美容院どこじゃなかったっていうこともある。…あるにはある。だが、約1年半はやりすぎでしょ…。 母さんが美容院に行きたがらないわけはいくつかある。 ① 持病のため髪が薄くなった ② 事前に予約しちゃっても、ほのさん突然具合が悪くなるかも…なんて考えると予約できない ③ 美容院に行く時間があったら、あんまり外出できない今、ほかの事にあてたい まあ、とにかく今日まで、ほのさんとお揃いでポンパドール作ってみたり、カーラーでクルクルにしてみたり、なんとかこの事実を悟られないよう凌いできた。 しかし、この2,3日、我ながら「落ち武者」のようだ。いや、この2,3日ではあるまい。「落ち武者」となるとど~にもこ~にも許しがたい。いかんともしがたい。 それで、ついに意を決して行くことにしたのだ。 なのに、ってゆ~か、やっぱりだった。 母さんが美容院へ足の遠のく一番の理由。今日もやっぱりそういう目に会った。 髪を切る、たかが1時間か2時間の間に繰り広げられる、なんとも実のないどーでもいい会話、あれですよ。 以前、初めって行った美容室で、20代前半と思われる男性スタッフが「チェケラッチョ」的に体を揺らしながら「普段、何してるひとッスか~?」って言った。 も~ビックリした。何言ってるのかわからない。 とにかく体揺すらない、落ち着いて。「お仕事は何をなさっているんですか?」でしょ。あ、でも別にホントはそんなこと興味ないでしょ。ちょっと待てよ、あたし、普段何してんだ?普段っていつだ。今日は出かけてきてるから特別な日か? 母さん、その辺はテキトーに「主婦です」「会社員です」ってザックリ答えればいいじゃない。いやそりゃそーなんだけど、その空虚な会話をするくらいならお互い黙ってたほうがいいし、話すならきちんと向き合って話したい、っていう超面倒くさいタチなわけで…。いや美容師さんと真剣に向き合ったって、コワイ人だよそれじゃあ… それで、今日もはじまっちまったわけです、そんな会話が…。 「今日はお仕事お休みですか?」 「あ、専業主婦なので…」(ここまでは順調…) 「そーなんですか、お子さんはいらっしゃるんですか?」 「あ、はい…」 「男の子ですか、女の子ですか?小さいんですか?お留守番ですか?」 「お、女の子です。1歳半です…。お留守番です…」 「出かけてくるとき泣いちゃったりしませんでした~?」 「…。」 泣きませんでした。 泣くことができません。 いやひょっとしたら泣いてたのかな…。 なんて答えるか迷ったけど、うちのほのさん、人工呼吸器ついてて、動いたりできないし、目も開かないし、あ、でもぜーんぶ聞いてて、ちゃんとわかってると思います…っていきなり言われても困るだろうし。 で、結局、「泣きません、大丈夫」って言ったら、 「へえ~、結構堂々としてるんですね~」って。 あ、それは当たりデスけど…。 別に、ほのさんの本当のことを言うのがイヤなわけじゃないし、隠したいんじゃないけど、こういうその場限りのシチュエーションでは話してもしょうがないし、でもそのまま会話を続けていくと嘘を言わなきゃならなくなってくるのが面倒臭いし、そんな嘘を言っている自分がなんかちょっぴり哀しくもなるのだ。 まあ、何はともあれ少なくとも「落ち武者」ではなくなった母さん。よしとしよう。 ほのさん、わかるかい、母さん髪が20cmも短くなったよ。
by honohono1017
| 2009-04-11 15:11
| Life
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