ほのさんのバラ色在宅生活 |
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昨晩は春の嵐。雨、風、雷がすごかった。
朝になると、風は強かったがスッキリと晴れていた。嵐と共にほのさんの不調もどこかへ吹き飛んでいますようにと願いつつ朝起きて、いつものように父さんから昨晩の様子の申し送りを受けた。(我が家では、夜中ほのさんのお世話をするのは、父さんと母さんが1日交代で行っている。) 父さんの話によれば、 ① 食後にサチュレーションを下げた ② うんちは出ない ③ ガスは出た ④ 気管の痰は少ない それを聞いた母さん、ちょっとホッとした。口腔内の痰と鼻水が減ってきたのなら、峠は越した。 ②うんちが出ないから①サチュレーションを下げるけど、③ガスが出てるから、腸は動いている。今日は念入りにお腹をマッサージして、うんちがでるようにしてあげよう。うんちさえ出れば、普段の絶好調ほのさんに戻るはず、と母さんはよんだ。 ほのさんは、自分でおしっこができない。だから、用手排尿という方法で出している。簡単に言えば、手でお腹を押してあげて、おしっこを出してあげるのだ。うんちは自分ですることはできるにはできるが、ごく稀で、用手で「むにゅ~」と出てくることがほとんどだ。だが、うんち事体をほのさんが腸の下の方まで下ろしてくれないといくらお腹を押してあげてもでてこない。 この排尿・排便のコントロールがヒジョーにムツカシイ。 ほのさんを在宅でみるにあたって、父さん母さん、たくさんのことを覚えた。カニューレを交換したり、鼻から胃チューブを入れたり、吸引をしたり、呼吸器の扱いを覚えたり…。 だけど、それらのことは大したことではなく、練習さえすれば誰でもできる。ただ、この用手排尿や排便コントロールだけは本当に難しい。 まだほのさんが小さかった頃は、おしっこが溜まっている膀胱の位置が、手で触ってはっきりとわかった。でもだんだん肉付きがよくなってきて、相当おしっこが溜まっていないとわからなくなってきて、場所がわかったとしても、押せばいいというわけじゃない。 うんちを出してあげるのも、ほのさんが自分で下まで下ろすのを手をこまねいて待っていてるだけではなかなか出ない。もともと腸の働きの弱いほのさん、1日10回の用手排尿の度に念入りにお腹マッサージをしてあげることがヒジョーに重要。それでなんとか、浣腸なしで毎日排便がある。 ガスも同じく。自分でオナラをすることはほとんどない。調子がいい時は、用手にてプッププーと出るのだが、調子が悪いとガスが腸の中で行列してびくともしない。そんな時は、マッサージして、オナラのありかを突き止めてマッサージして出してあげるしかない。 そうなってくると、結構職人技だ。毎日毎日、四六時中、ほのさんのお腹と向き合っている母さんにしかできない。 ところがそんなほのさん、今日はヘルパーさんとお着替え中にオナラをふたっつ、自分でしたというではないか よっぽどガスが溜まっていたのか、腸の動きがよくなりだしたのか…とにかく母さんしめしめ、と思った。 こうなったらもう、ほのさんきっと良くなる一方…。うんちが出るのも時間の問題。おやつの後ぐらいが勝負かと…。 ほのさん、午後4時にミルクではなく、ソリタ水を飲んでいる。それをほのさんの志気を高めるために「おやつ」と呼んでいる(母さんばっかり、おやつ食べてずるい!と言われないためという噂も…)。水分をとった後はうんちが出やすいのだ。 1時間かけておやつを飲んだほのさん…変化ナシ。母さん、知らん顔をしつつも、注意して見てる。 10分後、ほのさんのお顔がまだらに赤くなってきた。ほのさんのお腹が頑張っている証拠。腹筋にも力が入っているのだ。 そして、だんだん心拍が上がってくる。105、107、110…。だんだんとお顔全体が真っ赤になってきた。 おお~ついにサチュレーションが下がり始めた!100、98、95…。間違いない、うんちだ!急いで酸素を流す。左目から涙も流している。 うんちを踏ん張る時、ほのさんは必ずお顔を真っ赤にして、涙を流して、サチュレーションを下げ、時に「ヒ~」という叫び声を出す。 だが、今日は「ヒ~」と言わない。きっと自分でうんちを出せているに違いない。だって「ヒー(助けて母さん)!」って言わないから。 オムツを開けてみた。 お~、見事にうんちしているではないか~!!しかも結構テンコモリ! ほのさん、あんた、ホントに偉いよ その後、ほのさんがいつもの絶好調ほのさんに戻ったのは言うまでもありません。 それにしても、自分たちが普段無意識に行っている排泄というものがどれだけ重要で、しかもスゴイことなのか…。人間の体ってホンとにスゴイなあ~と思う。 そして… 自分のこどもがうんちした、おしっこした、なんて超当たり前のことにこれほどまでに喜びを感じられるあたしってとっても幸せ者、と思う。 フツウの子育てをしてたら、おそらく見過ごしてしまうようなちっちゃなこと、当たり前の成長が、ほのさんにとっては当たり前どころではなく、本当に奇跡に近いことであり、心から感謝すべきことであり、そういうことに気付くことのできる子育てをしている母さんは幸せデス。 ほのさんはフシギな子です。 思いがけない幸せを、全身全力で運んでくれる。
by honohono1017
| 2009-04-02 21:45
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