ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

<   2014年 12月 ( 2 )   > この月の画像一覧

ほのさん、『自信をつける』の巻 その2

暮れてまうやろー、
と思ってたが、いつの間にやら
明けてまうやろー、
という、晦日の今日。

いかんいかん、ほのさんげきどーの一年を、
ちゃあんと振り返っておかねばー。


メリーゴーランドに乗っちゃった遠足が終わるとすぐ、
ほのさん7歳のお誕生日!

f0199379_21282229.jpg

そうそう、あたしのたんじょうびは、
10がつ17にち
まちがいない、きょうだわ!

f0199379_21273038.jpg

担任の先生が電話して頼んでくれた(!)という魔女さんが来て、
魔法にかけられたほのさんは、

f0199379_21273335.jpg

お姫さまにへんしーん!

f0199379_21273668.jpg

魔女の世界にもあるらしいエ◯メスの箱を開けると、

f0199379_21273627.jpg

おっきなケーキ!
魔女さんありがと。
先生もありがと。

f0199379_21273965.jpg

おとさんが買ってきてくれたのは、
くまさんケーキ!

ほのさん7歳、18キロになりました。
すくすくすくすく、
この頃は本当に健やかに
何年も栄養は増えていないのに、
たくさんの人たちから頂く優しさと愛情で、
逞しく成長しています。

とうさんかあさんにとっては、
この上ない喜びであります。


お誕生日ムードも冷めやらぬ1週間後、

f0199379_21274278.jpg


待ちにまった文化祭。

f0199379_21274589.jpg

うささんのおさいふにおこずかい入れて
バザーでお買い物したり、
(ラコールの空き箱は、お買い物カゴ!)

f0199379_21274880.jpg

この日のためにたくさん練習した、
1年生みんなで参加する劇に出たり、

訪問籍のお友だちたちと、
ブレーメンの音楽隊に扮して歌を披露したりしました。

この文化祭での経験は、ほのさんをさらに成長させました。

1年生のお友だちの輪の中に入ることにすっかり慣れ、
むしろ、おともだちといっしょだから だいじょうぶ、
という雰囲気が感じられました。

劇の間、かあさんは黒子と化して
ほのさんの後ろに張り付いて、
吸引をしたり、
クッションチェアーに座ったほのさんを
先生と一緒に持ち上げて、
バランスボードに乗せたり(!)したのですが、
バランスボードに乗る、なんて、
少し前では考えられなかった活動も、
楽しみながらやってのけ、
(バランスボードのくだりが終わった後、
ホッとしたのかアラーム鳴らしてましたが)
みんなで行進する場面では、
途中から、
かあさん、あたしひとりで できるからっ!
ときっぱりと言うような様子だったたので、
かあさんは窓際にはけて、
みんなと一緒に行進する(クッションチェアーごと台車に乗っていて、
先生が引っ張ってくれます)様子を
しみじみと眺めることができました。

春の運動会の時には、
かあさんが離れようものなら
どこいったの こっちきて
と不安げにして、
障害物走も、必死に引きつり顔でこなしていたあの子が、
このたった何ヶ月間で、こんなにも頼もしく、
堂々と楽しめるようになるなんて、
それはもう、感激しました。

これはもう、日々の先生との授業でのやりとり、
お友だちと交わるという経験、
”学校”という集団に属して、
参加し、創り上げるという経験以外に、
子どもの中にある力を引き出し、
自信を与え、意欲を沸かせる経験はないでしょう。

ほのさんが、この学校の生徒になれたことを、
心から感謝した経験でした。


f0199379_21275164.jpg


f0199379_21275444.jpg


f0199379_21275472.jpg


f0199379_21275738.jpg


f0199379_2128068.jpg


f0199379_2128396.jpg



ほのさんの毎日は、目を輝かせるような刺激と、
新しい発見に満ち溢れています。

そんなほのさんを見ていると、
かあさんはハッとさせられます。

f0199379_2128651.jpg


f0199379_2128951.jpg


ありふれた日常に、
繰り返す毎日に、

f0199379_2128128.jpg


ありあまるほどの、
たくさんのシアワセが溢れていることに。


f0199379_2128153.jpg


たくさんの経験をして自信に満ち溢れてきたほのさんは、
意思もはっきりとしてきました。

f0199379_2128186.jpg

先生が忘れ物をして、授業内容変更して
本を読むことになったこの日。

そのことを告げられたほのさんは、
急に黙りました。

当然、その変化に先生は気づいて、
しばらくしてから、
ほのかさん、ひょっとして おこってる?
と先生が聞くと、
ふーん!
と言いました。

かあさんは、そんなことでほのさんは怒らないだろうと
勝手に思ってたのだけど、
先生にはっきりとそう意思表示をしたのです。

先生は慌てて、
ほのかさん、ごめんね、
と言って詳しく事情を説明され、
代わりに明日の授業でしましょうねと
丁寧に話してくださり、
するとほのさんは、
ふん、ふん、と言いながら聞いて、
その後もちゃんとお返事しながら、
本を読んでもらってました。


ほのさんはもう、7歳の小学生。
当然のことながら、母子一体感は消え去り、
1人の女の子として、
自分の考えを持って生きているのです。

これまではかあさんが、
こうこうこうだよね、と言うと、
ほのさんも、なんとなく、
そうだよね、
というような感じできたけど、
小さくてもほのさんは、
ああ、1人のニンゲンなんだな、
と感じるようになり、
いつまでも、かあさんと一緒、
ではないんだなあ、
ということが頼もしく嬉しくもあり、
そこはかなとなく淋しくもあるのでした。


この頃のように、タイミングのあったお返事や、
はっきりとした意思表示は、
この1年でメキメキと出てきました。

これまでも、例えわかりにくくても、
ほのさんはちゃあんと表出していたし、
でもこちらがうまく理解してあげられなかったり、
慣れた人でないと難しかったり、
とうことがありました。

だから、ほのさんの表出自体を否定されることもしばしばあり、
それはとても辛い経験で、
でもそれについて証明できる術があるはずもなく、
医学も科学もそのことについては何も解明してはくれず、
それがもどかしくもある反面、
人と人の間で育ち、
さまざまに変化し成長し適応していく存在を、
そう簡単に解明されてたまるかという思いもありました。

体が丈夫になり、調子が良く、
楽な(辛くない)状態で成長し、
それに伴って心がみるみると姿を現し、
自分自身の小さな”社会”を作りはじめたほのさんを見てきて、
今、確実に言えることは、
ほのさんに限らず、意思疎通が難しいと言われる人たちでも、
必ず、家族の声を”聴き”
新しい朝の訪れを”感じ”
”喜び”や”悲しみ”の中で暮らしている、ということです。

聞いているのは”耳”ではないかもしれないし、
”目”で見ることができなくても、
彼らは”全身”で毎日を”感じて”いるのです。

そして”感じた”ことを、
”ことば”を介さないメッセージを全身で
どーんと送ってきているのです。

それは家族の”願い”や”思い込み”では
決してないのです。

”意思疎通ができない”と一方的にきめつけているのは、
いつも”こちら側”の”聴く耳のなさ”や”心なさ”かもしれず、
どんな人も決して”人間らしさ”を失うものではないのです。

そんなことをあらためて強く感じた1年でもありました。

f0199379_21282055.jpg



そして、医学の力では計り知れない出来事がもう一つ。

忘れもしない、ほのさん7歳と2ヶ月の日、
12月17日の夕方のこと。

かあさんは台所で夕飯の準備。
ほのさんは静かにソリタ水を飲んでいた時のこと。


ふっーん!

とおっきな声が聞こえ、パッと見ると、
ほのさん、真っ赤な顔して踏ん張ってました。

これは排尿あるいは排便の合図で、
便の時は全部自分で出すこともできますが、
尿の時は膀胱を圧迫してお手伝いする、
用手排尿をしています。

だから、ほのさんがこんな風にお知らする時には
すぐに行ってお手伝いするのですが、
この時はかあさん、ゴム手袋をしていたので、
ほのさんを少し待たせてしまいました。

おまたせ!と、かあさんが行った時には、
真っ赤な顔に大汗をかいて、
力むのでサチュレーションを下げてアラームを鳴らしていました。

急いでオムツをあけると...

今まさに、
おしっこが、
にじんで、
ちょろーっと、
自力で出てきたのです!

かあさんが膀胱を押す前に!

ほのさんが自力でおしっこをしたのは、
これが初めてのことでした。

結局、この時もその続きは
用手で出しましたが、
少なくてもなんでも、
ほのさんが一人でできたことにはかわりありません。

思えば近頃、オムツが少しだけ、ほんの少しだけ、
汚れていることが何度もありました。

かあさんは勝手に、(自力でできる)便の付着だろうと思っていたけど、
本当は一人でおしっこをしていたのかもしれません。

もう、かあさんは本当にびっくりしました。
しばらく、放心状態。
我が目を疑い、でも実際に見たし、
そうだよね、ほのさんが、自分でしてたよね、と
何度もその確認作業を頭の中で繰り返しました。

かあさんがそれほど驚いたのには、
理由がありました。

ほのさんが自力排尿できないのは、
生まれた時に受けた脳のダメージが原因で、
おしっこを出すために必要な脳の機能や神経の伝達がうまく働かないからで、
今後も自力排尿は難しいと言われていたからでした。

ほのさんはまだ、”じぶんでできた”という感覚をものにできていないし、
”こうやると出る”ということを覚えて、
お腹を押されて出すより、
自分で出る方が気持ちいい、
という感覚をフィードバックするためには、
かなりの訓練が必要になると思います。

その一連の訓練をするには苦痛も伴うし
大汗をかいて体温が下がったり、
分泌も増えるので苦しくなるかもしれません。

どこまでどうするのか、難しいことです。

それでも、このことで、
大切なことに気付かされました。

何より大切なことは、
そもそも以前からほのさんが、
”おしっこしたい”という尿意を感じていたということ。

そしてそれをちゃんと知らせてくれていたということ。

なんだかそれらのことを
ほのさん、えらいね、
と言いつつも”あたりまえ”に思っていたかもしれないな、と。

それから、ケアの仕方について。

時間が来たからおしっこしよう、ではなく、
ほのさん、おしっこでる?
と本人に聞いてからするのが本来のケアであるはず。

自力ではなく介助が必要だからと言って、
本人がしたくないのに、
時間が来たからする、というのはおかしなことだなと。

せっかくイエス、ノーの意思表示がはっきりできるようになっているのに、
ケアが日課になってしまっていることで、
本人の意思を確かめずに行ってしまっていたなあと。


こうしてほのさんの、自力排尿事件は、
医学では計り知れない”生きる力”と、
日々のケア、”ほのさんの”ケアについて
深く考えるきっかけとなりました。

ほのさん本人にとっては、
それは今後もできない、とか、
医学的にムリとか、
そういうことはもうよくわからないというか、
あたしにはかんけいない、というか、
そういうこととは子どもらしく無縁に生きていて、
そういう自由さとか、力強さこそが、
いい意味で医学や科学を裏切っていくんだろうと思いました。

つまらない枠組みにとらわれているオトナにしてみれば、
ほのさんが自分でおしっこ⁈
なんて腰が抜けるほど驚いて喜ぶわけだけど、

ほのさんにしてみれば、
”自力排尿”は、
”なんか でちゃった”くらいなもので、

なんか みんながものすごいよろこんでる
なんか みんなが すごいほめる
なんでなの

といった風に、ポカンとしちゃってる感じ、
その力の抜け加減こそが、
環境に適応し、成長していけるチカラなのかもしれない、
なんて思ったほどでした。

f0199379_21282079.jpg


ほのさん、7歳 小学1年生。
この頃の特技は、ドヤ顔。

f0199379_21282185.jpg



さまざまな経験をして、自信をつけ、
自分の足で、自分の人生を歩み始めたほのさんは、
この先きっと、何かにぶつかって、
何かにつまずいて、
その自信を無くすような日がきっと来るでしょう。

そんな時に、

それでも あたしは だいじょうぶ
あたしは OK なそんざいなんだ

ときっとあの子が感じられるよう、
いつも、とうさんと2人で、
たくさんの愛情を注いでいたいと思っています。



1年間、ありがとうございました。

どうかみさなん、あたたかい、
希望な満ちた新年を迎えられますよう。




[PR]
by honohono1017 | 2014-12-30 11:27

ほのさん、「自信をつける」の巻 その1

気が付けば師走。

ついこの間、不安げに小学校に入学したと思っていのに、
瞬く間に1年が終わろうとしています。

夏が終わり、秋がきても、
ほのさんの充実した毎日は続きました。



f0199379_1611476.jpg

毎年恒例の、お月見団子作り、
今年は授業で先生と一緒に。

ポイントは、白玉粉にお豆腐を混ぜたこと。


f0199379_16144250.jpg

あんこではなく、みたらしで。



f0199379_1616223.jpg

家族でおでかけ。
そとでたべるごはんは、やっぱりなんか おいしいな。
とうさんかあさんは、ちゃーはんかあ。へえー。

f0199379_1619241.jpg

おでかけで買ってもらったおよふく着てうける授業は、
なんか気合いはいるうー。

がんばって体を動かしているので、入学してからずいぶんと
からだが柔らかくなったよ。


f0199379_16212376.jpg

なんだかふしぎなかみ、でんぐり とかいうので
ハロウインのかざりもつくったよ。

はやく あたしに やらせてよー



f0199379_16225464.jpg

できあがり。
かぼちゃのおばけらしいよ。
よくできたん。


f0199379_16261475.jpg

前期の終わり、はじめての「あゆみ」をもらいました。
かあさん、ちょっと緊張。
ほのさんの「1年生」前期は、どんなふうに評されるのかしらん。

細かいプランに対して、どのように取り組んできたか、
ひとつひとつ丁寧に記述してあって、
「あゆみ」というその名の通り、
前期を通してどんな授業をして、どんな様子で取り組んできたかがよくわかる内容だった。

だから、それを読んで、ひとつひとつのお勉強を思い出しては、
遠い目をしては、微笑んでしまったよ。

総合所見には、

「4月に入学し、週3回の訪問授業がスタート。
毎日忙しいほのかさんですが、これで1週間のスケジュールがいっぱいになりました。
にもかかわらず毎回の授業ではいつも全力投球でがんばっていましたね」

「スクーリングの時にはとくに張り切って、
夜も眠れないくらい楽しみにしていました。
学校が大好きでお友だちに会うのを心待ちにしていたほのかさん。
でも、夜は早く寝る、という宿題をきちんと守って
早く寝ることもできるようになりました。

1年生ってすごいですね。
立派な1年生のスタートを切ることができたと思います」

などと担任の先生が書いてくださり、
かあさんは、うれしくてうれしくて、何度もなんども読み返しました。

授業でいろんな活動ができたこともそうだけど、
大好きな授業をものすごく楽しみにしているようで、
授業に備えてちゃんと夜は眠るようになったし、
備えすぎて、午後からの授業のために午前中はほとんどしゃべらず、
体力温存?したり……
スクーリングや行事に合わせて、
崩した体調もちゃあんと調整して絶好調で臨むあたり、
本当に感動もの。

生活のリズムがつくこと、
見通しをもって行動したり、
予定にあわせて調整したり、
小さな子にはむつかしいことを、
(場合によってはオトナでも難しいこと)
ちゃあんと身につけてくれました。
そんなこと、教えたわけではないのにね。
きっと教えたって、できないんだろうね。

学校って、すごい!


訪問の授業では、先生に心配されるくらい元気いっぱいにお返事できても、
登校したときにはだんまりをきめていた最初の頃に比べて、
だんだん素をだせるようにもなり、
緊張よりも、お友だちに会える楽しさ嬉しさが勝るようになってきた様子は、
こちらまでウキウキしました。

彼女のセカイがどんどんどんどん広がって、
以前にもまして生き生きとし、
そんな楽しい経験を、
関わってくださっている方たちに、
あのね、こうでね、こうでね、と報告する様子、

ほのさん、がっこう、いってきた?どうだった?たのしかった?と聞かれて
ふん、ふん、ふーん!
と弾んだ声でお話しする様子をみて、
みなさんがその喜びをわかちあってくださるのもまた幸せで。

お返事や、イエスやノーの意思表示も
以前よりもはっきりして、ほのさんの考えてることが
わかりやすくなったね、と言われるようにもなりました。

ほのさんも、とうさんもかあさんも、
これまで、ここまでほのさんを大きくしてくれてきたみなさんも、
嬉しくて胸がいっぱいになりながら、終わった前期。




f0199379_16585666.jpg

ほのさんの、はじめての学校生活に、
かあさんも、自分が思っている以上に気が張っていたのか、
後期がはじまってすぐに、
かあさんが!救急搬送されるというお恥ずかしい事態に……

とうさんとほのさんをおうちに残し、
マブに付き添われながら、
半べそ(いや多分、大泣き)で担架で担ぎ出される絵は、
今でこそ思い出して笑えますが。

いやもうそりゃ、この世の終わりみたいな気分で。
自分も入院、ほのさんも強制的に入院、
んで、ほのさんは生きる気力を失くしてガタガタと体調崩し……
みたいなサイアクな状況を思い浮かべるも、
かあさんは点滴、自宅療養でなんとか切り抜け。

ヘルパーさん、訪問看護師さん、OTさんなどに
たくさん来てもらって、ほのさんが元気に過ごしている間に、
かあさんもなんとか復活できますた。

自分では全然、無理しているつもりもなかったし、
もっと休んだ方がいいよ、というアドバイスにも、
休み休みやってるからだいじょうぶー、なんて思ってて。

というより、ほのさんの在宅生活ももうすぐ7年。

ほのさんが成長するに伴って、
ケア時間は以前よりとても多くはなっているんだけど、
ほのさんの「ケア」というものが、
かあさんにとっていわゆる「ケア」でなくなっているというか、
ほのさんの生活の「あたりまえ」をあたりまえにしている感じで、
そのあたりまえ加減が、実は自分自身の「キャパ越え」していることを
気付かなくしていたところもあり。

かあさんが倒れる、という一番やってはいけないことをしてしまい、
もうこれは生活を見直す以外なく、
在宅生活始まって以来、
居宅サービスの時間数を増やしていただくことにしたのです。

例えば、ある日のスケジュール。

午前2時半起床、(2時半までは、とうさんがみていてくれます)
ほのさんの傍らで仮眠しつつ、30分から40分ごとに
吸引、体位交換を繰り返し、
間に午前4時、用手排尿、がっつり排痰&吸引、水分補給をし、
午前6時、再び用手排尿、カフアシスト、注入開始。

それと共にかあさんも本格的に活動開始。
ベーグルかじって、自分の漢方煎じて、
掃除、洗濯、
約1時半かけての渾身の痰とり、
美顔蒸しタオルして、目薬つけて、
歯磨き、口腔ケア、
ジュース飲ませて、
そうこうする間に午前10時、ヘルパーさん到着。

お体清拭、物品の補充、用手排尿、吸引、見守りなど
長い日は午後1時まで。

1時半には訪問授業開始。
3時まで一緒に楽しくお勉強。

終わるころ、ヘルパ-さん到着。

カフアシストなど済ませて、
17時半までほのさんをお任せ。

その間に、家事、夕飯準備。
それらのことに「専念」できることの素晴らしさといったら!

それまで、ほのさんの変化に気を付けながら、
時々はほのさんの方からも、ちょとかあさん!とお呼びがかかり、
決まった時間のケアもしながら、
とうさん帰宅までに家の中を整えて、
夕飯の下ごしらえをしていたのだが。

一旦、その「ながら作業」を離れてみると、
これがどんなに疲れることだったのかとびっくりした。

夕方のこの時間、
ほのさんは便意がでてくる時間でもあり、
力みがちになって換気量が落ち、
サチュレーションも下げ気味になる頃で、
とても注意が必要なのだが、

その上、2時半起床の身にとっては、
なんとなく眠気が出てくる頃でもあり。

当然いつでも、ほのさんのことが優先となれば、
夕飯の支度がやっぱりどうしてもおろそか、というか
気持ち的に投げやりになってしまっていたのです。

それが、ヘルパーーさんにがっつりほのさんを見ててもらえると、
こちらはなんと気持ちが楽なことか。

この時間を利用して、仮眠をとることもできて、
以前の生活に比べて、体も断然楽になりました。
(いまさらですが)「休む」って、こういうことか、と思い知ったわけです……。

担架に乗せられて玄関を出るときに、
リビングから聞こえてきた、悲痛なほのさんの声を、
これからはいつも頭の片隅に置いて、
おまじないのように「むりしない、むりしない」、
ほのさんにあんな思い、「もうさせない、にどとさせない」と呟く日々です。

あとは、ほのさんのケアを担って、
安心してお任せできるヘルパ-さんを増やすことが(長年の)課題です。




f0199379_21544574.jpg

ほのさんは、もちろん倒れたかあさんのことも心配してくれていましたが、
もうひとつ、大きな心配事がありました。

ほのさん、動物園への初めての遠足が迫っていたのですが、
かあさんは、うちのなかをふらふらと杖をついて歩いてる。
これじゃあ、えんそくどころじゃないのかな……

ほのさんがものすごく遠足のことを心配していることを知りつつ、
体調が100パー回復しないうちに、
「いこうね」とは言えん。
ここで無理はできん。
しかし、どうしても連れて行きたい……。

遠足までのカウントダウンに入っても、
なんだかかあさんの体力は戻らず、
もう目の前真っ暗になっていたのですが、
ちょうど2日前の午後、急激にピンピンとしてきて、
なんとかなんとか初遠足にこぎつけたとです!




f0199379_1891460.jpg



f0199379_1816392.jpg


平日の動物園は、秋の遠足の子どもたちであふれておりました。

薄い長そででも汗ばむくらいの日ざしは、
ほのさんにとっては強い味方。

f0199379_1817552.jpg


f0199379_21573022.jpg

たくさんの動物をみて回って。


f0199379_18201030.jpg

クラスのお友だちたちは、いくつか乗り物に乗ったようで、
それを聞いただけでなんだか嬉しくて、
ほのさんが乗れそうな乗り物はどうやらなさそうだったけど、
また来年のおたのしみでもいいかなあ、なんて思っていたら。


f0199379_1822037.jpg

はずれの方にあったメリーゴーランドの前で先生が、

はい、ほのさん、これ、のります!

って!!!


乗り物はまた来年モードだったとうさんかあさんは、
えーっと……ととっさに焦ったものの、
先輩Kくんがあれよあれよと抱っこされて乗せられて、
楽しそうに回って帰ってきたのを見て、
よっしゃ!
ということで。



f0199379_2084241.jpg

じやーん!

ついに乗り物デビューしてしまいました。

初メリーゴーランド!


先生のお膝の上で超ごきげん!

ポジショニングを整えて、毛布をかけて、
モニターをつけて、
かあさんが隣りでバギング。

準備が整うまで、ほのさんはかなーりというか、
これまで見たこともないようなそれはもうイイお顔をしていたのだけど、
いざ、メリーゴーランドが回りだすと、
次第にまだらに顔が赤くなってきて、
しまいには真っ赤になりながら、両目から涙!

ほのさんが乗ってる!という事実があまりにも嬉しくて、
考えてみればこの乗り物がこのあとどんなふうに動くのかとか、
ほのさんに何にも説明していなかったし、
驚いて泣いてしまっても当然だ。

いや、たとえ丁寧に説明したとしたって、
驚くいてしまうのが、
はじめての乗り物ってもんだ!

ほのさんがそうしてあまりにも正しい「初体験」をしたことが、
どうにもこうにも嬉しくて。
うえーんってなってるほのさんを見ながらみんなで笑ったのでした。

この頃では、とうさんとかあさんとほのさんで、
ちょっと遠くへおでかけなんかもできるようになっているけど、
3人ではどうしたって、
ほのさんを乗り物に乗せようなんて言う考えは浮かぶことはなかったなあ。

諦めていたというよりは、
「乗せる」という考え自体が浮かばなかったというか。

それでも、先生が「ほのさん、のるよ」と、
あまりにも潔く軽やかに言ってくださるもので、
ほのさんにくっついている機械のあれこれの存在は、
それはもうどうにでも工夫してできるもので、

「重度だから無理」
「呼吸器だから無理」

というような、小学校入学以前について回っていた、
どうしようもない、「本人以外」、「周囲」の「言い訳」が、
先生の勇気と行動力と愛情によって、
一瞬に消え去った瞬間だったのです。

ほのさんの「初体験」は、半べそに終わったけれど、
メリーゴーランドの馬車の上で、
先生のお膝に乗った時のほのさんのあの晴れやかでキラキラしたお顔は、
なんて言うかな、「本来の」ほのさん、を見たようで、
一人の、こどもらしい、とてもとてもこどもらしい輝きを放っていました。



つづく

  






 
[PR]
by honohono1017 | 2014-12-15 22:01


以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
お気に入りブログ
ライフログ
タグ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧