ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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ほのさんの、まったく知らなくていい話。

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1月終わりごろから続いていた、ほのさんの不調。

一番ピークは、本当に呼吸状態が悪くて。

10分おきに体位ドレナージをして、
そのたびにたくさん痰が取れるけど、
なかなかエアーが入って行かず。

痰が減ってきて、良くなる頃に、
今度はなんだか、気道がずいぶん狭そうな感じになってきて
リークが増えて、思うように肺が膨らまず。

ほのさんの不調と一緒に、
かあさんの体調もすこぶる悪く、
そのほか、いろんなことが重なって、
なんだか、辛い日々だった。

それでもおひなまつりは、
おいすに座って、ひし餅の形をしたケーキに
目を輝かせてた。



呼吸の調子が悪くなると、
ほのさんは、野太い唸り声になる。
ひっきりなしに、辛そうに、
四六時中、唸ってる。

かあさんは、その声を、いつも

ほのさん、おっさんみたいな こえになってる

と言って、ほのさんをからかう。



今日は朝から、もう何日ぶりだろうか、
いつものほのさんの、かわいい声に戻っていて、
ふわーっとエアーも入っていた。

いろんな声色で、
楽しそうに話したり、
ちょっといやよ、と言ってみたり、
かあさん、と呼んだり、
ほのさんの思うとおりに、
いろいろにおしゃべりしていた。

あの野太い声じゃ、
思うようにおはなしできず、
つらかっただろう。

あんな野太い声がずっと出るんじゃ、
おむねがくるしく、
さぞつらかっただろう。

くるくると変わる、ほのさんのご機嫌なおしゃべりを聞いて、
かあさんは今日、とっても嬉しかったのよ。



どんな親も、こどもが元気でいてくれさえすれば幸せだと思うだろう。

かあさんも、そう。

ほのさんが元気でいてくれさえすれば、と思うのよ。

ほのさんが、野太い声で唸っていたら、
さぞつらかろうと、
かあさんがかかわってあげたいし。

でもそれができないから、
一生懸命、ほのさんの体を動かして、
痰を取って、
少しでもラクになるようにって。

毎日まいにち、それを繰り返して、
心配で心配で、
よくなるようにって思っているけど、
そのうち自分も弱ってきて、
心配する余裕もなくなって、
無心になって、痰取って。

そうやって、来る日も来る日もしてあげたいけれど、
かあさんの体の調子が悪かったりすれば、
それも、ままならなくて。

ほのさんに元気でいてほしい、と願うどころか、
生きていてほしい、なんて、
そんなことも、思うのよ。



ほのさんが元気になってくれるのなら、
かあさんのいのちを差し出すことも惜しくないけれど、

かあさんが自分のいのちを差し出してしまったら、
ほのさん、元気になるどころか、
生きていけなくなっちゃうでしょう。

いつかこんな風に思わなくても、
ほのさんが安心して生きていけるような、
そんな世の中が来るのかな。

とうさんやかあさんが、
具合の悪いほのさんの頭を、
優しく撫でて、
めいっぱい心配することに専念できて、
ただの「おとうさん」と「おかあさん」でいられる日が
やって来るのかな。



そんなかあさんの気持ちは、
ほのさんの、
まったく知らなくて、いい話。


ほのさんがまた、不調になって、
あの、野太い唸り声を出したとき、
かあさん、また、

ほのさん、おっさんみたいな こえになってる

っていうでしょう。


ほのさん、それでもきっと、

かあさん、あたし おっさんじゃないもの

って言って、
少し、すねて、
笑ってちょうだい。

そしたらかあさん、
またほのさんの痰を、
毎日、毎晩、
きっと取ってあげるんだから。
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by honohono1017 | 2013-03-06 20:46 | Condition
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