ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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通院のはなしと、ホッとした今日。

昨日の通院。

無事、行って来ました。。


出発1時間半前頃には下痢も止まり、
サチュレーションも安定。

念のため、酸素0.25で様子を見ていたけど、
安定しているし、
何より、顔つきが明らかに良くなっていた。

それなら、と、
ほのさん、がんばっていこうね、
せんせいに、みてもらおうね、
と声をかけながら、慌てて準備。

ヘルパーTさんがお迎えに来るころには、
いたってご機嫌になっていて、
バギーに乗ってからは、酸素オフにしても、
ずーっと100点満点……。

朝のバギング+下痢がウソのよう……。。

それでも、せっかく病院に行くからには、
念のため胸部レントゲン+血液検査は必至……
と覚悟で向かった。

車中でも、
おひさまサンサンで気持ちよくドライブを楽しんでいる様子で、
これでひとまず無事に病院にたどり着けるという安堵と、
なんだか拍子抜けした……という感じと、
複雑な、かあさん……。



20分ほど待って診察室へ入ると、

ほのちゃんげんきだった~、

と優しく声をかけてくれる主治医A先生に、

顔に縦線の入ったかあさんは、

いいえ、げんきじゃ、ないんですぅ~と。

ここ2週間ほど、痰と格闘していること、
今日の出来事などをざっとお話し、
とりあえず胸の音をきいてもらう。

案の定、
悪くない……。。



出がけ、黄色いおもーい痰がズルッと引けて、
その後、かあさんが確認したときも、
胸の音はすこぶる改善していたから、
肺炎などになっている、というよりも、
奥の方にいすわった重い痰があるのか、
一時的に痰が多くなるのか、という感じだろうなあとは
思っていたけど。

結局、A先生の判断で、
この胸の音ならレントゲンには至らん、ということで、
念のため、血液ケンサ。

かあさんは処置室の外に出されて、
ほのさん、きっといつものように、アラーム鳴らして抵抗するんだろうなあ、
と思いながら、じっと待っていた。

血管の育っていない、ほのさんの採血は、
非常に時間がかかる。

なるべく血管を潰さないために、
傷つけて、そこから血を採るから、
処置室の曇りガラス越しに、
右手⇒左手、と先生が格闘している影が見えた。

しばらくして、アラームを鳴らすことなく終わり、
カニューレ交換。

いつものように、A先生と、かあさんと、
サササっと、済ます。

そうこうしている間に、
血ガスの結果があがってきて、
A先生が、不思議顔。

おかあさん、午前中、酸素入れてたんですよね?
いまは、切ってきたんですよね?

って。

見れば、二酸化炭素の値が27.5……。
酸素の値が97.6……。

そりゃ、先生も不思議顔になるわな。

感染はしていないけど、
二酸化炭素がたまって、酸素化ができてない、
という線も、これで消えた。

いいんだよ、何でもんきゃ、それで。

と、思っていたら、
検査室から、そのほかの項目について、
血が足らん、と連絡があり、
再びかあさんは外に出されて、採血、アゲイン。。

今度こそアラーム鳴らすか……、
と思ったけど、
ほのさんはじっと耐えていたようで、
待っているかあさんの方が、しびれを切らしてしまった。

血ガスに異常がないという時点で、
炎症反応やその他の項目もおそらく問題ないと思ったし、
ほのさんが、入院になったら困る、と気付いて、
頑張って元気にしているのも、
かあさんには、わかっていた。

でも、だからって、もう採血はいいです、
ってわけにもいかないし、
大丈夫だろうといったところで、根拠はないし、
でも、かあさんには、わかるんだ、とか、
処置室の中で、一人じっと堪えているほのさんを思ったら、
40分は、1時間にも2時間にも感じられるし、
この先の引越しの予定やら何やらが、
ガーッと頭の中に押し寄せて、
どうしようも、なくなってしまった。


そんなかあさんをよそに、
時間はかかったものの、
1回もアラームを鳴らすことなく採血を終えて出てきた、ほのさん。

えらかったね、ほのさん。
いっぱいちっくんされて、だいじょうぶだったの?
ならさなかったね。

と、声をかけると、

かあさん、かあさんががんばっておいで、っていったでしょ。
それに、あらーむならしたりするのは、
2さいまで。
あたしは、もう、3さいの、おねえさんだもの。

と、言う。

……なるほど。そうか。
なんだほのさん、えらいな。
かあさんは、もう、しんぱいで、しんぱいで、
どうしようも、なくなっていたというのに。。

それから結果がでるまでに、1時間はかかる。

病院の中だから、うろうろするわけにもいかないし、
ただ、待つしかない。

その間も、ほのさんはずっと100点で、
本当に「いい子」にしている。

もうちょっとだからがんばろうね、
と声をかけるかあさんだけど、
ほのさんのため、というよりは、
ほとんど自分に言い聞かせ。

ところが、しばらくすると、
痰がある様子でもないのに、98、99をウロウロ。

どうしたの、ほのさん。
そろそろ、げんかい?

と声をかけるのだが、
待ちくたびれた、というよりは、
ほのさんは何かを、言いたいのだ。

すぐにかあさんもわからなくって、
どうした、どうした、
と話しかけていると、
ハッとした。

かあさん、そろそろ、
こきゅうきの、ばってりー、かえて。



そうか、バッテリー!

待ち時間が長いのは久しぶりだったので、
呼吸器の外部バッテリーを交換するのを、
すっかり忘れていた、かあさん。

ごめん、ごめん、
と言って、急いで、交換。

ほのさん、ありがとう、おしえてくれてたすかった!

その様子を見ていた、ヘルパーTさん。

ほのちゃんは、そんなことまできにしているの。
すごいね。

と言うもんだから、

あのね、Tさん。
そんなことまでっていうけれど、
あたしにとっては、
とってもだいじなことなのよ。

と涼しい顔。
そして、再び不動の100点。

そろそろ、ほのさんはおしっこをしたい時間のはずだけど、
もうすぐ、1時間が経つから、
結果が出る頃。

いま、席をはずしてその間に呼ばれてしまったら、
もっと待つことになる……。

「いつトイレに連れて行くか」の判断は、非常に難しい。
体温も下がってしまうし、
「早く連れて帰る」のか、
我慢させないで、「トイレに連れて行くのか」。
苦渋の選択だ。

今日は、とにかく、
先に結果を聞いてから、
トイレに行って、帰る、
それがベスト、と判断したのだが。

結局、この「トイレ問題」に悩みはじめて間もなく呼ばれ、
案の定、問題ない血液検査結果を聞き、
このところの排痰の苦労や、
カフアシストの話などを先生にしていると、

ピーッピーッピーッ!

と、ほのさんが呼ぶ。

慌てて駆け寄ると、
呼吸器がスポッと抜けていた。

実際は、

なんでもないなら、はやくかえろう!

と、ほのさんが言ったのだが。

それで、かあさんもハッとして切り上げ、
ほのさん、えらかった、
まず、トイレ!

と駆け足でバギーを押しだしだところで、
ほのさんも、緊張がゆるんだのか、
もう我慢ならん!
と、顔を真っ赤にしはじめた……。



ほのさんは、なんでも、よくわかる。
かあさんが、思っているよりも、
なんでも、よおくわかっている。

かあさんが、採血がんばろうね、と言えば、
わかったよ、とじっと耐え、
もう少しおしっこ我慢しようね、と言えば、
わかったよ、とこらえ、
検査結果が心配ないとかわったら、
急に、トイレに行きたくなる。

駆け込んだトイレの中で、
ほのさんのお腹を押しながら、
かあさんは、たまらなく、
ほのさんが愛しくなってしまった。

こどもって、不思議だ。

こどもだと思っていても、
自分のいろんなことを、ちゃんとわかっている。

大人が思っているよりも、わかっている。

具合の悪いこどもを、
かあさんが病院に連れて行っているようで、
ほのさんは、ちゃんとひとりで頑張っていた。

3歳のほのさんは、
ちょっと、
見違えた。




そして、安心した、今日。
訪問看護師Nさんが、看護学生さんとともにやってきた。

いつものように、かあさんは、
寝室で休ませてもらったが、
ほのさんと3人で、
元気に歌を歌う声が、聞こえてきた。

その歌声は、
ホッとして疲れたかあさんの心にも、しみた。

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ほのさんに、優しく話しかけてくれる、学生さん。

ほのさんお大好きな「はっぴいさん」も読み聞かせしてくれたそう。

「本を読む、ということだけではなくて、
『伝える』ということは、
看護師としても、人としても、大切なことだよ」
と、看護師Nさんの指導。

さっすが、Nさんだな、と関心してしまった。
そういうことを、身を持って教えてくれる人は、
なかなか、いない。

若い学生さんの目の輝きは、ただならなかったけど、
大先輩のNさんの貫禄も、負けてない。

かあさんが、
「看護師」という職業
というよりも、
「看護師」という人種が好きな所以は、ここにある。

なんていうか、
職人。

経験による自信と、
下を自分たちが育てるんだ、という気迫。

そういうところが、
訪問看護師さんって、強いと思う。

訪問看護師さんに常日頃助けられている当事者なのに、
お2人の姿を、なんだかとっても、
心強く、頼もしく、見てしまった。

何年後か、きっと、
看護師になってまた、
会えますように。

そのころには、ほのちゃん、
きれいな、おねえさんに、なっていてね。

と学生さんにいわれた、ほのさん。

それは、まかせてください!

だって。
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by honohono1017 | 2010-11-05 18:35 | Condition
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