ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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「帆」という花。

かあさんは、自分が生きている間に、
二度と聴くことができないと思っていた
音楽がある。






お腹の中で元気すぎるほどに動き回っていたほのさんが、
2007年10月17日、仮死状態で生まれた。

何日間かは、
本当に死んでしまうかもしれない……
という日々を過ごし。

いつ何が起きてもおかしくない状態には変わりはなかったのだろうが、
主治医O先生から「いのちの心配はしなくてもいい」
と言われたのが、生後3日目。

その4日後、
とうさんとかあさんは、
1週間のお産入院を終えて、
ちいさなちいさな、ほのさんをひとり、
NICUに残して退院した。
(ほのさんと、かあさんを心配したとうさんは、
ほのさんの生まれた日から、
結局、産科病棟の個室に、
かあさんと一緒に泊り込んでいた…)

本当だったら、
生まれたばかりの、かわいいかわいいほのさんを、
白いおくるみに包んで、
家族3人、「スイートホーム」へ帰るはずだった、
あの日。

空は澄み切って、
ときおり、すっかり冷たい風が吹く、
秋晴れの日だった。

とうさんとかあさんは、車に乗り込み、
だんだんと遠ざかる病院を、窓から見ながら、
こんなにも辛いことがこの世にあるのだろうか…
というほど絶望的な気持ちで
我が家に向かっていた。

そのとき、
ラジオから流れていた、曲。

ほのさんが生まれたころ、
世間では「オールウェイズ三丁目の夕日」という映画が
大流行していたのだが。

その主題歌で。


そのきれいなメロディーをぼんやり聞いていたら、
自分のお腹の中にほのさんがいて、
かあさんの呼びかけにいつだって反応してくれた、
ほのさんといつも一緒だった10ヶ月間のことや、
この1週間の間に起きた、
未だ整理できないでいるさまざまなできごとが、
そーまとーのように思い出され、
自然と涙が溢れてしまった。

これが、何の曲だったか、
そのあと思い出そうとしたこともなかったし、
だが、このとき、
二度と、聴くことができないだろうなあ、
と、はっきり思ったのを覚えている。



それが、なんとなく昨日、
思い出して。

曲名もわからなかったが、
映画名から検索して、
調べ、
聴いてみた。

なぜだか、わからない。

突然、聴いてみたくなったのだ。




時間の経過が、ひとの気持ちを癒すということが、
本当にあるのだろうか。

時間が解決する、というのは、
本当か。



かあさんの中には、
未だに、出産のときに受けたこころの傷が、
確かに、
ある。

いつか、消えるとも
思わない。

母親として、
ほのさんを元気に産んであげられなかったことを、
申し訳ないと、
思ったりもする。

だが、
「申し訳ない」と思うこと、
それ自体、
こうして毎日、健気に生きるほのさんに対して、
「申し訳ない」と感じるほどの、
ほのさんから放たれる、
生きることに対する、
前向きな明るさ、
パワー。

いのちって、
すごいんだな。



「花の名」の歌詞は、
ゆっくり味わってみると、
この歌がどうしてあの日、
かあさんのところに届けられたのか、
不思議になる。


「帆」という名の花を、選んだ、かあさん。

かあさんにしか、歌えない唄が、
きっとあるよね、ほのさん。

「帆」という名の花に、生まれた、ほのさん。

ほのさんにしか、唄えない唄が、
あるんだよ。



「生きる力を借りたから
生きているうちに 返さなきゃ」



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by honohono1017 | 2010-05-14 16:03 | Life
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