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ほのさんのバラ色在宅生活


低酸素脳症、人工呼吸器をつけた娘とのナナコロビヤオキ的泣き笑いのバラ色在宅ライフ
by honohono1017
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薬のおかしなはなし

昨日の通院で発覚した、病院のおかしなはなし。

ほのさんは普段、眼軟膏を使用している。
眼が開いてしまうと乾燥して赤くなったり、ばい菌が入りやすいので、
1日2~3回、涙成分の目薬をしたあとに、
眼軟膏を、眼に蓋をする感覚で使用。
まだNICUにいる頃から同じ薬を、同じように使っている。

ところが。
この眼軟膏、抗生剤なのだ。
よくよく考えれば、目やにが多いとか、特に赤いとか、
何か症状が出たときに使用するならまだしも、
抗生剤を1年以上「常用」していていいのかというギモンが。

それによって耐性菌を作ってしまい、
それが、気管から肺に入って命取りに…なんてことも考えられるわけで。

だから、今のような使い方をしたいのであれば、方法としては、
①抗生剤でない眼軟膏を処方してもらう
②抗生剤以外の薬がないのであれば、種類を変えて、毎月変わりばんこに使うことで
耐性菌を作らないようにする 
ということが考えられ、昨日主治医のT先生に相談。

すると…

20代男性、おっとり穏やかタイプのT先生が、
「今の薬の使い方、まずいんじゃないかと…」
と、かあさんが言い終わるかおわらないかのうちに、
「おかあさんもっ、そう思いますよねっ」と急に食いついてきて…

T先生もこの件について、反対するとは思っていなかったけど、まさかの反応に、
かあさんも自分で相談しておきながら、びっくりした。
「ええっと、先生、どいうことですかね…」と言うと、
採用薬がないんです!」と(これまたかなりのテンションで…)

あ、あ~そうなんだ、なら、採用すればいいんじゃない?と思ったら。
聞けば、そこが医療現場のおかしなはなし。

T先生もこの眼軟膏のことについて、同じことを思っていた、と。
そこで、抗生剤でない別な薬を、と思い、調べたところ、
この病院の採用薬は、ほのさんが使用しているものしかなかった。
そこで、新たな薬を使いたいとなると、それを医師が申請したところで、
それがすんなり採用される、ということではないらしいのだ
T先生のお話を聞いても釈然としないのだが
(おっしゃっていることはよ~くわかったのだが、どうしてかわからない)
話を総合すると、

新しい薬を採用するには、
①医師が必要と判断しただけでは、採用にならない
②何段階もの審査がある
③薬剤課の権限大

純粋に、
「医師判断で患者に必要」とされた薬が処方できないって、どういうこと?
というギモン。

だた、おんなじ成分の薬でも病院によって違う名前のものを使ってたりするから、
どの薬を採用するかという取り決めがあり、
また、ジェネリック薬を使うとか使わないとか…
色々病院の方針もあるんだろうなあ、ということは
素人とのかあさんにもわかる。

ただ。
今回のように、医師も別な薬が必要だと医学的に判断しており、
ほのさんだけではなく、同じような使い方をしている子どもたちが何人もいるのに、
もっと言えば、同じようなキケンを抱えている子どもたちがいるのに、
「うちの病院の採用薬にないので、出せません」というのは
どういうことなんだろうか。

T先生もそのことに、大変憤りを感じていらっしゃるようで、
にもかかわらず、医師の権限でどうにもできないとなると、
おかしい思いつつも、とそれ以上かあさんとしても何も言えなくて。
しまいには、T先生がかあさんに、
「おかしいんですよ!」と訴えるという、あべこべな状態になり…。

率直なかあさんは、
採用薬の決定は、製薬会社と病院の癒着ですか?とか、
薬の在庫を抱えたくないだけですか?とか、
考えられるだけのギモンをぶつけてはみたものの…。

ということで、
②の、別な抗生剤があるかどうかを聞いてもらったら、
ヘルペス治療薬しかないと言うことになり、結局、考えていた方法の①も②もボツ。

抗生剤でない眼軟膏の主成分はワセリンなので、
ワセリンでいこうか、と言う話になったのだが、
眼に塗るのに、ワセリンは伸びにくく、扱いずらいので、かあさん的にはイヤ。
なので、抗生剤でない眼軟膏の名前を教えてもらい、
在宅医の先生に処方してもらえないかを聞こうかと。

そして、今回のことで大事なことを教わった。

まず、これまで処方されていた薬に対して、
先生が処方してるんだからいいんだろうな~ぐらいに、あんまり深く考えていなかったという反省。
体重増えてきたから、薬の量を増やさなくていいのか、とか、
お腹の調子を整えるために何かもっといい整腸剤はないか、とか、
そういうことは考えてきたけど、
これまでずっと飲ませてきた薬がどうなのか、という
再評価って、してこなかったなと。

もう1点。
今回考えたような薬の危険性を、
たとえそれを解決するような採用薬がなくとも、
先生も懸念していたのなら、
先生はそのことをきちんと説明するべきだったのでは、ということ。

このことについては、かあさんは、自分の不勉強を棚に上げて、
素直に、T先生にお伝えしました。
とても素直なT先生、そうですね、と。

かあさんも、ほののさんの受けている医療に関しては
積極的にかかわり、色々勉強しているつもりだったけど、
よりよい医療をうけるために、
良い患者になるということは、本当に難しいなあとあらためて感じた。
なんでも、お任せ、というのではダメなのだ。

医師にしてみても、どこまで何を説明するかと言うことは難しいだろう。
患者は医師から見れば、素人だ。
だが、医療を受けるカラダの持ち主である。


それにしても、こういうおかしなことって、
病院に限らず、いろんなところにあるんだけど。
自分もそういう社会に生きているわけだが、
でも、薬って、いのちにかかわることなんだけど、な。

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by honohono1017 | 2009-06-12 18:35 | Hospital
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